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【ONE44】アドリアーノ・モライシュが、見事な動きでRNCを極めて暫定世界フライ級王者に

<ONE暫定世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
Def.2R4分49秒by RNC
ティレク・バティロフ(キルギス)

2.8 キロの体重オーバーし、ファイトマネーの一部をモライシュに支払うことになったバティロフだが、その暫定王座が賭けられた一戦。まずは左ハイを見せたモライシュ、スイッチしたバティロフが左ストレートを伸ばすが、モライシュがそこにダブルレッグを合わせる。クローズドガードのバティロフをスラムしたモライシュは、ガードの中からパンチを連打する。ハイガードを果敢に仕掛けるバティロフだが、モライシュは構わずパンチを落とす。

スクランブルから立ち上がったバティロフが左右のパンチを入れる。モライシュは右ミドルを入れ、組み付く。バティロフはギロチンから引き込むが、モライシュはサイドからヴァンフルーチョークを仕掛ける。右手で腰を押し上げブリッジからリバーサルを狙うバティロフが、一瞬にして立ち上がる。右を狙うバティロフに対し、モライシュも右を放っていく、バティロフが左ボディストレートを決めたところで初回が終了した。

2R、バティロフの左ミドルをキャッチしてテイクダウンを奪ったモライシュが、ガードを一本越えてハーフへ。すぐにマウントを奪取したモライシュは、バティロフのブリッジにバックへ回り込む。すかさず胸をバティロフが合わせて、試合がスタンドに戻る。と、ジャンピング・ギロチンを仕掛けたバティロフを、モライシュはさらにジャンプしてテイクダウン。

サイドから上四方に回ったモライシュが、頭部にヒザ蹴りを連続しノースサウスチョークへ。体を捩じって逃げたバティロフは、バックを取られるのを嫌がり引き込む。ハーフから左のエルボーを落とすモライシュに対し、バティロフがフルガードに戻す。インサイドガードからモライシュは左右のエルボーを落とし、足を一本抜いてパンチを集中させる。

マウントを取ってパンチを落とすモライシュは、バティロフのブリッジを許さずバックに回り込む。胸を合わせようとロールするバティロフの背中に張り付いたモライシュは、一気にRNCを極め暫定王座ながら、ベルトを再びその腰に巻いた。

「歴史を変えるチャンスをまた得た。ATTのコーチ、ONEの皆に感謝している。アクメドフ、どこにいるんだ? 俺はここにいるぞ」とカイラット・アクメドフとの再戦をアピールした。


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