【ONE44】両者スタミナ切らし、ヘロヘロの一戦はバナリオに凱歌。アングに3‐0の判定勝ち
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
Def.3-0
エディ・アング(香港)
いきなりパンチのラッシュを掛けて、左から右のパンチを連打したバナリオ。ガードを固めてたまらずアングは組みつくが、逆にケージに押し込まれる。押し返したアングはヒザをボディに受ける。ヒザを返して離れたアングが、直後に右の蹴りを見せて再び組みつく。ダブルレッグでテイクダウンに成功したアングだが、バナリオは立ち上がり逆に足を取ってトップに。
アングはバタフライスイープからスクランブルに持ち込む。ここで両者の頭がぶつかりカット、ドクターチェックが2人に入る。再開後、バナリオがテイクダウンに成功しパウンドを落とす。クローズドのアングはエルボーを受け、ケージ際でもマットに背中をつけた状態が続く。残り40秒でケージを背にして立ち上がったアングは、フックからヒザを入れてイク。左ハイを空振りしたアングがバランスを崩しガードを取ったところで初回が終わった。
2R、バナリオが右ストレートを入れ、アングは右を返してシングルレッグへ。バナリオはキムラクラッチでこれを切って離れる。即、組み付いたアングがバナリオをケージに押し込む。ブレイクが掛かり、両者が距離を取り直す。ハイから右アッパー、左フックを打ち込んだアングに対し、バナリオはサイドキックからダブルでテイクダウンに成功する。
スタンドで待ち受けたバナリオは、立ち上がってきたアングに右ストレートから左ミドル、続いてダブルレッグへ。アングのギロチンを防いだバナリオが左ミドル。アングは左ハイを返す。両者ともスタミナを切らし、動きが粗くなるなかアングがダブルレッグを決めてマウントへ。
連打を入れ背中を見せたバナリオからバックマウントを取ったアングは、RNCからパンチに切り替える。マウントに戻し、スクランブルに持ち込んだバナリオだったが、ヒザ蹴りを顔面に受けギロチンに捉えられる。ここを逃れたバナリオにアングは右アッパーをボディに打ち込んだ。
最終回、左ボディ、続いて右フックをヒットさせたバナリオ。アングは組んでケージへドライブする。低い姿勢からシングルを決めたアングだが、バナリオもすぐに立ち上がる。ケージ際の攻防が続き、ブレイクが掛かる。サイドキックに続き、左ジャブを入れたバナリオは、ミドルをキャッチするがテイクダウンは奪えない。
続くテイクダウン狙いを切って、ヒザを決めたバナリオに対し、アングは執拗に組みついていく。スプロールから左ジャブを入れたバナリオは、アングの左ミドルをキャッチしてシングルレッグ。足を抜いたアングにバナリオのヒザが決まる。それでも必至にテイクダウンを決めたアングが、腰をコントロール。バナリオは立ち上がって態勢を入れ替える
幾度となくケージ際で態勢を入れ替える両者、離れたアングは腰から崩れガードを取る。足を捌いてパウンドを落としたバナリオが、試合時間が残っているにも関わらず、離れて両手を挙げる。ここでタイムアップとなり、勝敗はジャッジの手に委ねられる。
結果、3‐0でバナリオが判定勝ちを手にした。