【UFC201】マスヴィダルに判定負けのピアソン、1カ月に2階級で2敗を喫することに……
<ウェルター級/5分3R>
ホルヘ・マスヴィダル(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ロス・ピアソン(英国)
フェザー級で戦ったこともあるピアソン。今月の8日にライト級でウィル・ブルックスに負けたばかりでウェルター級に上げてマスヴィダルと対戦。まず左ミドルハイを見せたピアソンに対し、マスヴィダルはジャブ、ロー、前蹴りで距離を測る。ピアソンの左ローに笑顔を浮かべたマスヴィダルは、ハイキックをブロックする。逆に左ハイからヒザ蹴りを見せたマスヴィダルだが、飛びヒザをキャッチされて背中をマットにつけさせる。
アップキックから立ち上がったマスヴィダルは、胸を合わせて首相撲からヒザ蹴りをボディに連続で突き刺し、エルボーを打ち込む。離れたピアソンに右ミドルを蹴っていったマスヴィダルは、ローを打たれて左ミドルを返す。ピアソンの左ローにアトランタのファンがどよめく。ピアソンは飛びヒザからパンチにつなげるも、クリーンヒットはない。と、マスヴィダルの右でピアソンが後退。初回はマスヴィダルのモノとなった。
2R、初回に続き強い左ローを蹴っていくピアソン。マスヴィダルは右ミドルからハイ、もう一歩の踏み込みを許さないマスヴィダルは、ピアソンの右に合わせて左フックを打ち込むとダウンを奪う。懸命にガードを取って耐えるピアソンはバックを譲って立ち上がるも、前方にテイクダウンされる。それでもすぐに立ち上がって向き合ったピアソンが窮地を脱する。攻め疲れを嫌がったか、マスヴィダルも攻め急がず息を整える。
マスヴィダルの右ミドル、フックを返すピアソン。ローを蹴った際に前蹴りでバランスを崩されるピアソンだが、蹴り足をキャッチしてテイクダウンへ。マスヴィダルも即スタンドに戻ると、後ろ回し蹴り。左ジャブで距離を制すマスヴィダルが、ピアソンの反撃を許さなかった。
最終回、コーナーを間違えラウンド数も理解していないようなピアソンだったが、マスヴィダルと向き合って右を伸ばし、左ボディフック。冷静に距離を取るマスヴィダルは左ジャブを変わらず多用する。ピアソンが左フックをヒット、マスヴィダルは左ミドルを蹴り込んでいく。ピアソンのボディにアッパーを入れたマスヴィダルは、一発を貰わないように戦う。
残り90秒、ピアソンは左ミドルと左ロー、そして左フックを伸ばす。見過ぎのようにも感じるマスヴィダルだが、右ストレートをヒットさせる。左を返したピアソン、マスヴィダルは右ヒザをボディに入れ、右ミドルと蹴り技を駆使しパンチの打ち合いには持ち込ませない。このままタイムアップとなり、マスヴィダルが判定勝ち。
ピアソンは1カ月、2階級で2敗したこととなった。