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【PXC54】渡辺健太郎がリーチが長くTD&コントロールのドゥトロと対戦。鍵はステップとコンビネーション

Dutro vs Watanbe【写真】出入り+スクランブルでドゥトロの試合に持ち込まれないよう戦いたい渡辺(C)MMAPLANET

8日(金・現地時間)にグアムのUOGカルボ・フィールド・ハウスで開催されるPXC54に渡辺健太郎が出場し、ライリー・ドゥトロと対戦することが発表されている。

渡辺にとっては一昨年3月のダレン・ウエノヤマ戦以来の2度目のPXC出場となる。ウエノヤマ戦はグラップラーを相手に打撃の圧でテイクダウンを許さない、突き放すという戦いができたものの、彼自身の手数も少なく待ちの姿勢と取られたのかスプリット判定で敗れている。

しかし、PXC首脳からは「ワタナベが勝っていた」という言葉も聞かれたように上々の評価は得ていた。その渡辺、ウエノヤマ戦前後はONEでゲヘ・エウスタキーオ、昨年6月のVTJ大阪大会で前田吉朗に判定で下るなど、試合内要のデキとは別に3連敗中にある。

これ以上の負けは許されない背水の陣の渡辺の対戦相手ドゥトロはハワイのグラップラー。ウエノヤマとの違いはリーチが長いこと。右腕を深く差し込んでからのテイクダウン&トップコントロールで7勝3敗というレコードを残す。PXCでは2連勝中でリッキー・キャンプには三角絞め、ジョン・コートンは徹底したテイクダウンとハーフで抑え込むという戦い方で勝利を収めている。

渡辺とすればまずは組ませない、そして倒されないことが勝利への絶対条件。例え背中をつけても、すぐにスクランブルに持ち込みたい。そのためにも渡辺は強烈なローやフックをいれつつ、打撃の打ち終わりでその場に立ち止まらないことが重要だ。ウエノヤマと比較すると、ガードを高くして打撃を凌ぐ場面も多いドゥトロだけに、一発でなくローとパンチなどコンビネーションを見せて出入りを多くしたい。

また、相手がケージを背負っていない状態なら、殴ってそのまま反対側まで走り抜く──ドミニク・クルーズを連想させるようなステップインも効果的といえる。打撃を被弾すると足が揃うドゥトロだけに、渡辺はKOにつながるフックを打ち込むことも十分に可能だ。動きの良さを結果につなげ、約3年振りとなるウィナーコールをグアムでぜひとも受けたい。



■ 対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
ロケ・マルチネス(グアム)
ケルヴィン・フィシャル(サイパン)

<バンタム級/5分3R>
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
アン・ジョンヒョン(韓国)

<女子ストロー級/5分3R>
ブローガン・ウォーカー(グアム)
ケイト・ダシウバ(ニュージーランド)

<フェザー級/5分3R>
イ・ミング(韓国)
トニー・レイジェス(グアム)

<ウェルター級/5分3R>
キム・ハンソル(韓国)
フランク・カマチョ(北マリアナ諸島)

<バンタム級/5分3R>
シェーン・アルバレス(北マリアナ諸島)
エミリオ・ユールシア(米国)

<ライト級/5分3R>
タイロン・ジョーンズ(グアム)
ディラン・フセル(米国)

<フライ級/5分3R>
渡辺健太郎(日本)
ライリー・ドゥトロ(日本)

<フェザー級/5分3R>
ジェフリー・メサ(グアム)
ロビン・エクラヴェア(グアム)

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