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【Bellator104】急所へのヒザ蹴りで流れ変わり、アモゾー敗北

2013.10.19

<ウェルター級/5分3R>
ポール・ブラッドレー(米国)
Def.3-0:29-28,29-28,29-28
カール・アモゾー(フランス)

ミドル級T覇者がウェルター級に転向し、ブラッドレーと対戦する。やはり体が一回り大きく見えるアモゾーに対し、ブレッドレーが思い切り右を放っていく。ブラッドレーが前に出てパンチを振ると、下がって左フックを放つ。ブラッドレーがシングルレッグからボディロックに取ると、直後にアモゾーが払い腰で綺麗に投げ切る。柔道なら一本の投げにも、寝技に固執しないアモゾーは立ち上がって、左右のハイキックを見せる。

ブラッドレーが組みつくと、再び投げを見せたアモゾーが立ち上がり際に首相撲からヒザを突き上げる。流血のブレッドレー、右フックはブロックされると、ヒザ蹴りがアモゾーの急所に入ってしまう。5分のインターバルが与えられ、ケージに入ったドクターが、アモゾーにその場でジャンプをするように進言する。再開後、アモゾーは左ハイを放つ際にスリップ、ブラッドレーが右フックを振るう。残り1分を切り、組みついたブラッドレーがアモゾーをケージに押し込んだ状態で初回が終了した。

2R、ブラッドレーは右前蹴りから左ハイへ。アモゾーは右ハイから距離を詰めてケージにブラッドレーを押し込む。ブラッドレーのヒザが急所に入ったとアピールするが、レフェリーがそのまま試合を続けさせる。直後にブラッドレーがシングルレッグでテイクダウンを取る。急所蹴りを受けて以降、動きが鈍くなったアモゾーは、クローズドガードに。ブラッドレーは左ヒジから右のパンチを落す。アモゾーもガードからエルボーを連打し、ブラッドレーの右頬の傷から真っ赤な鮮血が滴り落ちる。

3R、やはり踏ん張りが効かないのか、初回と違いテイクダウンを簡単に許してガードを取るアモゾー。ブラッドレーはボディから顔面へと細かいパンチを落す。残り2分を切ってもガードのままで立ち上がることができないアモゾーは、スイープ狙いを察知されクローズドに戻すという展開が続く。ようやくケージを背にしたアモゾーだが頭を抱えるのみで、背中をマットにつけてしまう。脇腹と顔面とパウンドのコンビネーションを見せるブラッドレーが、トップゲームを続けてタイムアップに。結果、ジャッジは3者とも29-28を取りブラッドレーに凱歌が挙がった――が、急所へのヒザ蹴りの影響があったことは明らかで、試合続行を決めたアモゾーには気の毒な試合となった。

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