この星の格闘技を追いかける

【UFN88】キャラウェイが執念のシングルレッグからトップ奪取。ステーリングは13戦目で初黒星

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・キャラウェイ(米国/8位)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
アルジャメイン・ステーリング(米国/4位)

右の前蹴りを繰り出すステーリング、構えを変えてサイドキック、右ミドルと突き放し系の蹴りを続ける。思い切り飛び込んで右フックを振るっていったキャラウェイは、その後も距離を取ってキックを多用するステーリングにイライラを隠せない。と、ステーリングはシングルレッグでキャラウェイをケージに押し込むと、細かいパンチの応酬からバックへ。そのまま背中をキャンバスにつけてワンフック。

キャラウェイのロールに合わせて四の字フックを完成させるとフェイスロック気味にRNCを仕掛けるステーリングに対し、懸命にディフェンスしたキャラウェイだが後方からパンチを被弾する。ヒザをつき、手首を取って前方にステーリングを落とそうとするも、ステーリングは抜群のバランス感覚を発揮し、もう一度背中をマットに着けるとネルソンで首を極めに掛かる。これも切り抜けたキャラウェイだが、バックを取られたまま初回を失った。

2R、前に出て右を狙うキャラウェイに右オーバーハンドを放ったステーリング。テイクダウン狙いにギロチンを仕掛けるが、ステーリングが立って離れる。左ミドルに右フックを合わせていったキャラウェイの顔面をステーリングの右が幾度となく捉える。キャラウェイはどうしても打撃が粗くなってしまうが、懸命にステーリングを追いかけケージに押し込む。ついにステーリングを倒したキャラウェイは、バタフライフックを越えてバックを窺う。上から殴るキャラウェイに対し、自ら背中をつけたステーリング。殴りながらバックを取り切ったキャラウェイが2Rを取り返した。



最終回、回って蹴りを放つステーリング。フックで前に出るキャラウェイのダブルレッグをスプロールしたステーリングが右を伸ばす。左フックからシングルで尻餅をつかせたキャラウィはギロチンを防いで両足を束ねていく。股間に腕を通し、スイッチからバックを窺うステーリング、一度は立ち上がったがキャラウェイがシングルレッグを決め、パスからサイドへ。足を絡ませようとしたステーリング、キャラウェイは意に介さずバックを取りに。ステーリングは殴られ、背中を預けてしまう。両足をしっかりとキャッチしたキャラウェイはスタンドながらバックマウントを完成。絞めのディフェンスに専念せざるを得ないステーリングは前方回転も、バックを取られたままタイムアップを迎えた。

初回の劣勢も執念のケージレスリングからトップ奪取で跳ね返したキャラウェイが、(なぜか)スプリットながら番狂わせを起こした。ステーリングはキャリア13戦目の初黒星となった。

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