【UFC】カブ・スワンソンが語るUFCフェザー級戦線<03> 「対戦相手より自分のパフォーマンス」
【写真】常にアグレッシブ、そしてエキサイティングな試合を見せるカブ・スワンソン。日本でその雄姿を目にすることはできるのか、期待したい (C)MMAPLANET
UFCのPRのためハーレーダビッドソンのイベントに来日していたカブ・スワンソン・インタビューPart.03。
ジャクソン・ウィンクルジョンMMAという世界中からファイターが集結するジムに所属するスワンソンは、フランキー・エドガー×ジョゼ・アルド戦の勝者をエドガーと予想。その理由のなかに道場の機運というモノを挙げた。
残念ながら復帰がなくなったBJ・ペンや盟友ヤイー・ロドリゲスについてスワンソンがなにを語ったか。
<カブ・スワンソン インタビューPart.01はコチラから>
<カブ・スワンソン インタビューPart.02はコチラから>
──計量に関してレギュレーションが変わり、ダイエットやリカバリーを控え階級を上げるという流れも出てくるなか、アルドや同門のヘナン・バラォンはその影響を最も受けているファイターかと思われます。
「それもあるかもね。何よりノヴァウニオンはずっと戦い続けてきて、皆が調子良く勝っている時期からバラォンが敗れ、アルドが負けて――というように、ジム全体の気運が下がっている。見ていてごらん、フェザー級に階級を上げたバラォンだけど、5月29日のジェレミー・スティーブンス戦も勝てないと思うよ。
計量方向が変わったことは僕にとっては優位に働いたね。この階級では小さいし、いつも自分より大きな相手と戦ってきた。僕は一度として、パフォーマンス向上薬やドラッグを使用したことはない。つまり、そういう面でも僕の時代がやってくるということだよ」
――高所トレーニングもジャクソン・ウィンクルジョンMMAでしっかりと詰めますからね。
「普段はカリフォルニアのパームスプリングスに住んでいているけど、試合前にはアルバカーキ―へ行く。最初は2Rのスパーで息が上がってしまいそうになるけど、それを5R戦えるまで持っていくんだ」
――なるほど、次のスワンソン選手の試合が非常に楽しみになります。
「次の試合は決まっていないんだ。まだ戦ったことがない相手、戦う必要がある相手と試合をするべきなんだろうけど、僕に勝っているリカルド・ラマスと戦いたい。黒星を払拭したいし、もうこれだけ時間が経ったんだから再戦が組まれても良いだろう。
そうはいっても、与えられた相手となら誰とでも戦うけどね(笑)。いつだって対戦相手よりも、自分のパフォーマンスの方を重要視しているから」
――BJ・ペンなどは恰好のターゲットではないですが、バリューを上げるためにも(※取材後、BJ・ペンの復帰戦は行われなくなった)。
「戦えるなら最高だけど、実は一緒にトレーニングしているんだ。友達になってしまった……だから、今は戦いたいとは思えない。タツヤ・カワジリがデニス・シヴァーの代役に名乗りを上げていたけど、コール・ミラーより相応しい相手だったと思うよ。まぁ、それはUFCが決めることだからね」
――BJがタイトル戦線に戻ってきた場合でも、戦いたくないですか。
「どうなんだろうね……BJはそれほど試合を続けようとは思っていないように感じる。1試合、1試合で区切っているようで、以前のようにずっと戦い続けるというキャリアの積み方はもうしないんじゃないかな。まぁ、どうなるかは見てのお楽しみだよ。
ファイターってクレイジーだから、戦うことが決まれば他のことは目に入らなくなる。それがデンジャラスな人間であり、デンジャラスなファイター。皆、自分の思い通りにやっていきたいんだ。戦う、戦わない――という気持ちが大きく変わる者も多いだろう。僕はそうならず、常に戦っていけるようありたい」
――前回の来日よりもグッドシェイプなのは、その辺りのことも影響していますか。
「いつでも試合に出られるように心がけている。去年の11月からダイエットとトレーニングを続けてきた。1月にオファーがあったけど、ハクラン・ディアスが体を作るのに時間が掛かるから3月になり、結局4月まで待つことになった。4、5カ月もこの試合を睨んだ調整していたし、このままシェイプでいれば、いつだって試合に応じることができる。そのために通常体重を抑えているんだ」
――スワンソン選手とのスタイルマッチアップを考えると、ヤイー・ロドリゲスなんて、本当に楽しみな試合になるのですが、彼もジャクソンズで練習しているんですよね。
「そうだね(笑)。良い試合になるんだろうけど……、チームメイトだからね」
――ショーン・シェルビーが日本人ファイターにジャクソンズに行ってほしくない、対戦相手がいなくなって試合を組めなくなると言っていたことが思い出されます。
「ハハハ、ロドリゲスは僕のスパーリング・パートナーだからなぁ。カリフォルニアの僕の家にステイしていたこともあるし、ね。凄く才能のあるファイターだよ。僕らのスパーリング・セッションはクレイジー・ムーブの連続さ(笑)」
――スパーリングでなければ見られないのですね(笑)。今度、ジャクソンズに取材へ行き堪能させてもらうこととします。今日はインタビューを受けてくれてありがとうございました。
「こちらこそ。日本のファンはいつもハンブルで、ホントに気持ちの良い時間をいつも過ごさせてもらっている。ずっと以前、PRIDEを見ていた頃から日本で来ることを夢見ていた。今度は日本で試合をしたいと思っている。いつもサポート、ありがとう」