【UFC165】GSPスタイル見せたカルモン、フルマーク勝利収める
<ミドル級/5分3R>
フランソワ・カルモン(フランス)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 30-26
コスタ・フィリッポウ(キプロス/7位)
左ジャブから前蹴りを見せるカルモン。左フックを振るうフィリッポウ。カルモンは右ローを蹴り込み、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。立ち上がり際にバックに回ったカルモン、ケージ際までフィリッポウが移動するが、足を抱えられ立ち上がることができない。左足をバックからフックし、首に手を回すカルモンは、これを解いてパンチを入れていく。続いてRNCを狙うとフィリッポウは引きこみ、ガードを取ってから立ち上がろうとするも、ここでも潰されてしまう。
パウンドを打つ際にフルガードに戻したフィリッポウは、腕十字へ。これをしのいだカルモンがパスからサイド、上四方へ。サイドに戻るとフィリッポウが再び足を戻す。とフィリッポウがスウィープ狙いから、強引なオモプラッタへ。左腕を抜いたカルモンがトップをキープし蹴りあげに右のパウンドを落す。この腕を掴んだフィリッポウが腕十字を仕掛けたところで、初回が終わった。
2R、左ジャブから右を振るうフィリッポウ。カルモンは距離を取り左ジャブを伸ばしてから、早々にテイクダウンを奪う。GSPスタイルのような試合を見せるカルモンは、細かいパンチ、ヒザを使いフィリッポウを立たせない。殴って組む、組んでは殴るをくり返し、またもバックに回ろうとするカルモンに対し、フィリッポウは1Rと同じように引き込んでガードへ。
ハーフから固めるカルモンにレフェリーがブレイクを命じる。残り2分、フィリッポウはテイクダウン対策としてアッパーを狙うが、その拳の軌跡の下を掻い潜ってカルモンがダブルレッグを決める。キムラを狙ったフィリッポウだが。カルモンは腕を火抜き再びハーフから固める。起き上がって左右のパンチを振るい、左を落しながら飛びこんだカルモンがついにマウントを奪取する。
フィリッポウはすぐに足を戻したが、このまま2Rも終了した。最終回、右の振りが大きくなるフィリッポウ。カルモンは左ハイで上体をのけ反らせる。1分を経過する頃に、またもダブルレッグダイブで一気にテイクダウンに持ち込んだカルモンが足を一本抜いて固める。フィリッポウが足を戻すと、声をあげながらパウンドを落すカルモン。さらにフィリッポウの起き上がり際にヒザを入れる。続くダブルレッグに強引にギロチンを合わせたフィリッポウだが、ケージに挟まれた窮屈な姿勢では極め切ることはできない。
煩わしいほど声を挙げながら、カルモンはパウンドを落していく。フィリッポウのヒザ十字狙いを潰し、パウンドを続けるカルモンはコーナーの師事を伺いながら攻撃を続ける。フィリッポウの蹴り上げにも、しっかりとトップをキープしマウントを奪取したカルモン。足を戻されると、ダブルチョップを落とし試合終了直前に自ら立ち上がって勝利を確信、フルマークの判定勝ちを手にした。