【UFC198】43歳、トリナルド。攻め疲れても攻め続け、メデイロスに文句なしの判定勝ち
<ウェルター級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
Def.3-0:30‐26.30-27.29-26
ヤンシー・メデイロス(米国)
右ジャブを伸ばすメデイロスに組み付いたトリナルドがバックに回る。胸を合わせたメデイロスはテイクダウン狙いを懸命に防ぐ。一度は離れた両者だが、トリナルドが右を入れて即クリンチへ。メデイロスもすぐに離れると、右前蹴り。トリナルドが左ミドルを返す。トリナルドは左フックを入れて、ハイからワンツー。メデイロスの前進に右を効かせたトリナルドは、前に出て左フックをヒットさせる。後ろ回し蹴りから離れたメデイロスを追いかけたトリナルドが左ボディ、左ストレートを打ち込み猛攻を仕掛ける。メデイロスはラウンド終了に救われた。
2R、右ボディストレートを伸ばすメデイロス。トリナルドはサウスポーの構えから右フック、左ローを見せる。メデイロスの左アッパーにも左ストレートを返したトリナルドが、初回に続きプレッシャーを強める。頭をふるように右フックを繰り出すトリナルドは、やや呼吸を整えている感があるか。それでも左ミドルを蹴り込み、左フックを思い切り振りまわすトリナルドにメデイロスは組んでいくが、スプロールしたトリナルドが離れ際に左ハイを蹴っていく。
左フックから右、さらに左を続け前に出るトリナルドは、離れたメデイロスに左ミドルを入れる。トリナルドは左ストレートをダブルで放って前に出るも、攻め疲れか背中が伸びてきた。メデイロスはここで後ろ回し蹴りから、右オーバーハンドを伸ばすとトリナルドがダウン。足に組みに行ってトリナルドが、今度はタイムアップに救われた。
3R、左ローを入れて足を使うトリナルドに対し、メデイロスは蹴り足をキャッチして左ボディストレートを打ち込む。トリナルドも左ボディを返すと、左ミドルにつなげる。それでも前に出るメデイロスだが左オーバーハンドを受けてケージまで下がってしまう。左右のフック、アッパー、ボディと猛攻を仕掛けるトリナルド。パンチのラッシュに引き込むように倒れたメデイロスに対し、トリナルドはパウンド&鉄槌、さらにエルボーを落とし続ける。後方からパンチを入れるトリナルドは、立ち上がったものの足がふらつくメデイロスにアッパー、ヒザ蹴りからテイクダウンを奪うと左のパンチを顔面に落とす。
蹴り上げから立ち上がったメデイロスだが、直後にテイクダウンを奪われマウントを許しそうになる。背中を見せながら腕を巻き込んだメデイロスが残り30秒でトップを奪取。ガードを取り、懸命に頭を引き寄せるトリナルドは、パウンドを受けながら試合終了を迎えたが、しっかりとラウンド中盤のリードを守り切った。
結果、43歳のトリナルドが3‐0の判定勝ちと手にした。