【Invicta FC17】エヴィンガーが危なげなくシュナイダーを抑え込んで初防衛に成功
<Invicta FC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
トーニャ・エヴィンガー(米国)
Def.3-0:50-44.50-44.49-46
コリーン・シュナイダー(米国)
右ローから右フックを振るうエヴィンガー。距離を取るシュナイダーをローから崩しにかかる。シュナイダーもローを返すが、続くエヴィンガーの前進を止めようとして指を目に入れてしまう。右目を気にするエヴィンガーは再開後に前に出てローから右フックを振るっていく。右に回り続けるシュナイダーだったが、左フックを受けて腰から崩れる。立ち上がり際にバックに回ったチャンピオンがテイクダウンから、バックマウント&フェイスロック気味にRNCを仕掛けていく。
それでも立ち上がろうとしパンチを後方から受けるシュナイダー。背中を伸ばしにかかったエヴィンガーがパンチを入れる。チャンピオンはしっかりと襷掛けでシュナイダーを捉え、これを解いて左のパンチ、鉄槌と攻めたてる。エルボーを振り上げて下ろすエヴィンガーは側頭部に左エルボーを続ける。ケージを蹴って逃げようとするシュナイダーだが、ハーフに戻しサバイブに成功した。
2R、左から右を振るうエヴィンガー、ここは左に回ってよけたシュナイダーだが、クリンチからケージに押し込まれる。小外掛けテイクダウンを奪った王者はシュナイダーの腕十字を防いで、ハーフで抑える。シュナイダーを立ち上がらせずにケージ中央で抑え込みにかかったエヴィンガーだが、ブリッジからリバーサルを許しガードを強いられる。
シッティングガードを取ったエヴィンガーの寝技に付き合ったシュナイダーは蹴り上げを捌いて抑え&パンチを狙う。立ち上がってローを続ける挑戦者に対し、エヴィンガーがボディへの蹴り上げから立ち上がる。エヴィンガーはシングルレッグでテイクダウン、即サイドへ。シュナイダーはケージを蹴りながら足を戻した。
3R、シュナイダーは右ローを蹴り込み、サークリングを駆使。前に出てくるエヴィンガーにスピニングバックキックを狙う。王者は右ストレートをヒット、さらに回転バック拳をよけて右を続ける。右ボディストレートも決めた王者はプレッシャーを強め、左フック。捌ききれない挑戦者は、後ろ回し蹴りも空振りに終わる。右ローから左フックを決めたエヴィンガーはシングルレッグへ。シュナイダーのギロチンにもバックに回りボディロック、小外掛け仕掛ける。ケージに持たれて耐えたシュナイダーだが、最後の最後に背中をマットにつけさされた。
4R、シュナイダーのスピニングバックフィストに組みついたエヴィンガーが、右腕を差してケージに押し込んでヒザを繰り出す。バックに回った王者は正面に回り込みボディロックから尻餅をつかせる。立ち上がり際にバックを許したシュナイダーが、懸命にスクランブルに持ち込もうとし、ケージを背に座った状態でエルボーを入れる。足を跨ぎ、ボディコントロールからワンフック、後方からのパンチでシュナイダーの背中が伸び掛かる。乗り過ぎもケージとシュナイダーの間にポジションを取り、パンチを続けるエヴィンガーがこの回も取った。
最終回、シュナイダーは左ジャブをダブルで見せ、右ローへ、王座奪取にはKOか一本勝ちしかない。しかし、右を被弾しバランスを崩すと足を使って様子見のファイトになってしまう。ジャブ、サイドキックと突き放す攻撃しか出せない挑戦者のハイキックは空振りに。逆に右フックを受けて下がったシュナイダーにエヴィンガーはローを蹴っていく。意を決し前に出たシュナイダーに組み付いたチャンピオン。シュナイダーの左足を自らの左足をひっかけて引き寄せて、両足を束ねてダブルレッグで尻餅をつかせる。最後は背中をマットにつかされたシュナイダーは、ポジションを挽回できないままタイムアップを迎えた。
3-0で判定勝ちを手にし初防衛に成功したエヴィンガーは微妙な表情で「私のパフォーマンスは良かったけど……。最初の2Rは良かったわ。でも最後の2Rがね……最初の2Rでしっかりと勝っておくべきだったと思う」と語ると、何と女性インタビューにマウストゥマウスでキス。『こんなことするべきじゃない』と中継陣が唖然するほど、こちらのインパクトは絶大だった。