【UFN28】試合後の岡見勇信 「やるべきことをやり切った結果」
【写真】顔にも傷はなかった岡見。試合直後よりも、これからの方が精神的にも厳しい局面を迎えるに違いない (C)MMAPLANET
4日(水・現地時間)、UFN28でホナウド・ジャカレと対戦し初回でKO負けを喫した岡見勇信。イベント終了後、宿泊先のホテルで話を聞いた。
――残念な結果に終わってしまいましたが、ダメージの方は如何ですか。
「記憶は大丈夫ですね。ケガも外傷はないです。病院にも行っていないですし。吐き気も今のところはないですね。頭がちょっとボォっとするぐらいで」
――序盤に右ミドルを2発受けました。あそこで体も頭を固まってしまったように見えました。
「気になりましたね、あの三日月っぽい蹴りは。今、流行っているので想定しないといけなかったですね。それは今だから言えることなんですけど……。2発目から、なかなか反応できなかったので、ちょっと嫌だなぁというのはありました」
――あそこから、ジャブなどが出せなくなりましたか。
「ジャブを出すというよりは、右手を使いながら上手く入っていく作戦だったので……。う~ん、あの蹴りを意識し過ぎてしまったのはありますね」
――それにしても、やはり右ミドルが来るとは想像はできなかったです。
「ちょっとねぇ……。サウスポー×オーソドックスでは多用される蹴りなので、警戒はしておかないといけなかったです」
――ジャカレだから、組み技でという意識が強かったということでしょうか。
「いえ、パンチは来るとは思っていました。寝技だけでなく、パンチでつってくるということは考えていました。ただ、あまりにも見えなさすぎて……。なぜでしょうかね……。蹴りを気にし過ぎたのか、パンチは想定内といえば想定内だったんです。あとから映像を見て、最初にブロックの上からもらったのが右フックで、最後のヒザに合わされたのも右フックなんで」
――振り回し系なので、疲れさせると、あの勢いは削がれるという風にも感じていました。
「そうですね……。もうちょっと、見える自信はあったんですけどね。最初のラッシュ、右フックをガードの上からもらって、ちょっとそこで意識が途切れたんです。何を貰ったのかなぁっていうのがあって、右が見えなくなってしまったというか……、混乱していたと思います」
――ヒザを出していったのは、何かを打開しようと思ってのことだったのでしょうか。
「距離感とかパンチがあんまり分からなかったので、踏み込んできたところにヒザを合せようと思って。少し誘ったところに右フックが飛んできました。あれも全く見えていなかったです。色々と混乱していたのかなぁ……。あの右は見えなかったですね。あそこで記憶は途切れています。もらっちゃったっていうのはあったのですが、何が起こったかは分かっていなかったです」
――倒れたあとも、ガードワークを駆使しようとしていたのですが……顔を刈られて、パウンドを受けてしました。
「そこらへんは、あまり覚えていないですね。う~ん、完敗っスね」
――立場的には厳しい状況になってしまいました。
「今回やることをやって、この結果だったので、またチャンスがあれば、この反省を生かして色々とやらないといけないです。勝負に負けたことは残念だし、協力してもらった人達にも申し訳ない気持ちです。ただ、自分としては、ここまでやるべきことをやり切った結果なので。ジャカレが強かったと――それしかないですね」
――このような時に取材を受けていただきありがとうございました。
「いえ、自分の方こそありがとうございます」