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【UFN86】ルカス・マルチンス、ホワイトフォードを追い切れずもスプリットで判定勝ち取る

<フェザー級/5分3R>
ルカス・マルチンス(ブラジル)
Def.2-1:30-27.29-28,28-29
ロバート・ホワイトフォード(英国)

サウスポーのホワイトフォードに右ストレートを伸ばしたマルチンス。ホワイトフォードの前進に左フックを合わせる。右から左を見せるホワイトフォード、対してマルチンスは迎え撃ってカウンターを狙う。右の相打ちからプレッシャーを強めるマルチンスは、ホワイトフォードが前に出てきたところで右フックを放つ。さらに右ミドルを蹴り込んだマルチンスが右クロス、左に回りながら前に出る機会を窺うホワイトフォードは左ローでマルチンスのバランスを崩す。

しかし、続く前進に右フックを被弾し下がったホワイトフォード。マルチンスの飛びヒザに組みついたホワイトフォードがケージに押し込んでいく。残り20秒でブレイクが掛かりそのまま1Rが終了となった。

2R、引き続き果敢に前に出るホワイトフォード、ワンツーが軽くマルチンスに届く。前進に勢いがなくなったホワイトフォードは右フックをようやくヒットさせたものの、直後に左フックを被弾する。ホワイトフォードは蹴り足をキャッチして右フックを見せるが、離れると右ローを蹴られる。回る展開が増えたホワイトフォード、マルチンスが右フックをカウンターで打ち込む。足を使い続けるホワイトフォードだが、パンチを2発顔面にもらい、飛びヒザも受けそうに。マルチンスはホワイトフォードの左ミドルに右ストレートをヒットさせると、前に出て右ストレート。ホワイトフォードは空振りしてバランスを崩したが、残り40秒でテイクダウンに成功。マルチンスはすぐに立ち上がり、ケージに落ち込まれても押し返して距離を取る。そのまま2Rが終了となった。

最終回、マルチンスは右オーバーハンドを打った直後にバランスを崩すが、すぐに立ち上がる。回り続けるホワイトフォード、マルチンスもバランスを失うシーンが増えてきた。ホワイトフォードを追い込み切れないマルチンス。動き続けるホワイトフォードが、これでは倒されることはなくても、逆転できない。劣勢でもカウンター狙いしか勝ち目がないとホワイトフォードが判断したか。

マルチンスは無理せず、打撃を見せテイクダウン狙いもケージを背にして防ぐ。離れた両者、ホワイトフォードがこの期に及んでもサークリングで、自ら前に出ない。残り10秒も右に回ったホワイトフォードはスプリットで勝利を逃し、裁定に目を見開いていた……。

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