【UFC196】ジリ貧で動けなくなったヴィランテからラティフィが判定勝ち取る
<ライトヘビー級/5分3R>
イリル・ラティフィ(スウェーデン/14位)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジャン・ヴィランテ(米国/13位)
いきなり右ミドルを2つ入れてヴィランテが、続いてガードの上から右ハイを狙っていく。続く右ミドルにテイクダウンを合わせてラティフィは、そのままケージまでドライブ。離れたヴィランテは左前蹴り、されに重い右ローを蹴り込む。ヴィランテの左ローを捌いて左ロングフックを入れたラティフィが組んで、ボディにパンチを打つ。左右のフックを狙って離れたラティフィは飛び込んで左フックも空振りに。
続いて同時に踏み込むと、真正面からぶつかりラティフィがヴィランテをケージに運ぶ。しばらくして離れて両者、ラティフィがフックから組みつくもテイクダウンは奪えない。それでも押し込まれたヴィランテが肩で息をするようになる。ラティフィも呼吸を整えるように深く息をした。
2R、やや遠目の距離で力を入れた蹴りを繰り出すヴィランテに対し、ラティフィは左フックを見せる。ヴィランテは右ハイから右ミドルもこれをキャッチされ、バックを許して後方に投げられる。一本足を入れたラティフィだが、ヴィランテが胸を合わせる。ラティフィの右ボディ、下がったヴィランテはローこそ当てるがパンチは少ない。一方、ラティフィはパンチから組みつくが、テイクダウンに結びつけることができない。
息が荒いのはヴィランテ、動きも緩慢になりつつある。ラティフィは後ろ回し蹴りを2発も、変化の乏しいかる有効打の少ない試合が続く。それでも残り20秒でテイクダウンを取ったラティフィがパンチをまとめて、この回を取った。
最終回、回るラティフィが時折り前に出てパンチを入れ、さらにテイクダウンを狙って組みつく。グレコレスラーらしく、ボディロックで胸を合わせてヴィランテの体を浮かせるラティフィだが、ヴィランテも耐える。離れて、後ろ回し蹴りを見せるラティフィ。とにかくヴィランテは動きがない。右を被弾したヴィランテは。シングルを防いで前蹴り。動きが遅い両者。手数、踏み込みでラティフィが試合をリードする。残り1分を切って、ようやく手を出すようになったヴィランテだが、左を受けてテイクダウンを許し万事休す。
最後にバックに回りこんだが、ほとんど何もできないまま最終回を過ごしたヴィランテをラティフィが3-0の判定勝ちを手にした。