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【UFC196】決め手欠く攻防で、アンダーソンがローラーを3-0で破る

<ライトヘビー級/5分3R>
コーリー・アンダーソン(米国/12位)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
トム・ローラー(米国)

右ボディストレートを伸ばし、右ローにつなげてアンダーソン。距離を詰めたローラーが、右ショートフックを打ち込み、アンダーソンの動きが止まる。一旦離れたローラーは再び、接近戦でショートフックを連打して離れると、アンダーソンが右スレートを伸ばす。そのアンダーソンのテイクダウン狙いをカットしたローラーはローを蹴られても、前進を止めない。

コンパクトなパンチで反撃への狼煙をあげたアンダーソンがワンツーを入れる。しかしローラーの左が入ると、アンダーソンはパンチが荒くなり、そこに右フックを打ち込まれる。左で釣るローラーの意外に巧妙な打撃戦が初回を制した。

2R、初回は攻勢だったローラーだがローのダメージが蓄積していないか気になるところ。と、開始早々にテイクダウンに成功したローラーは、寝技に固執することなくスタンドに戻ると、右ストレートを被弾する。左を返したローラー、接近戦の打ち合いは必ずと一定ほど打ち勝っている。ローラーのテイクダウン狙いを切ったアンダーソンが、離れ際に右を見せるが届かない。

レンジの長さを生かせず、踏み込まれてパンチを打たれるアンダーソン。ローも数が減り、思い切った動きが見られない。ローラーは飛び込んで左フック、さらにアンダーソンの組み際に右ヒザを突き上げる。左を打って前に出たローラーの顔面をアンダーソンのパンチが捉える。直後のテイクダウン狙いを切り替えしてヒザをボディに入れたアンダーソンがラウンド終盤に攻勢に出た。

最終回、静かな立ち上がりの中でローラーの右がアンダーソンの顔面に当たる。と、ダブルレッグで一気にアンダーソンがテイクダウンに成功する。サイドで抑えるアンダーソンが右のエルボーを落とす。スタンドに戻ることができないローラーは、ハーフでアンダーソンの上半身を引き寄せる。残り1分でブレイクが掛かり、試合はスタンドに。アンダーソンは右ローを入れ、ローラーは序盤の2Rのように前に出ることはない。試合はこのままタイムアップとなり、ジャッジはアンダーソンの勝利を支持した……。

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