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【JBJJF】エントリー多数、2日開催となった全日本マスター。Me,Weから39名がエントリー!!

Shinjuku Me.We【写真】横田一則、才賀紀左衛門らの顔も見える (C)HIROYUKI KATO

参加者申し込みが殺到し、急遽2日間開催となったJBJJF主催「第10回全日本マスター柔術選手権」が、20日(土)と21日(日)に東京都台東区の台東リバーサイドスポーツセンターで行われる。
Text by Hiroyuki Kato

本大会は30歳以上の競技者を対象としたトーナメントでマスター1は30歳以上、マスター2は35歳以上というように5歳刻みでカテゴライズされているのが特徴だ。全世代で日本一に挑めるというブラジリアン柔術の一つのあり方を示す大会だけあって、述べ800名を越える選手がエントリーしている。

山崎剛率いるリバーサル新宿Me,Weは39名という大所帯でのエントリーとなっている。過去、全日本マスターで一昨年、昨年とともに2位のMe,We、今年こそ悲願の日本一の称号奪取に向けての大量エントリーと思いきや、山崎代表は気負いは全くないと話す。

「今年は団体優勝を取ることができれば良いな──ぐらいの気持ちです。試合参加も強制ではないですから、今回はウチの黒帯・西林浩平の独立前最後の参加大会なので、皆が門出を盛り上げようという気持ちが参加に繋がったのかなと思います」と山崎。

Me,Weからは今回もマスター5の茶帯選手までエントリーするなど、オーバー30の選手層の厚さが特徴だ。指導力に定評のある山﨑は、オヤジ世代には決して無理はさせず、自力を伸ばしていくという方針を持っている。

「マスターカテゴリーでも試合なので、最低限の練習量をこなさなければ勝つのは難しい。ただ30歳を越えた選手が練習に入れ込み過ぎて、自身の仕事・家庭などを疎かにするのはいけないこと。無理はさせません。休んだ方がいいと言いますし、調子が明らかに悪かったから試合出場も止める事はあります」。可能な限り、選手一人一人の状態、環境を見る。そのために山﨑は他のインストラクターが指導する日でも、できるだけ毎日ジムに朝から晩まで居続けているという。

そんな山﨑に惹かれてか、出稽古でも多くの柔術家が訪れて、そのまま所属選手となることも少なくない。修斗、Cage Force、パンクラスで活躍してきた鹿又智成、ZSTのグラップリングで入賞常連の太田裕之らも、Me,Weで汗を流すようになった。

「新規入会者、移籍組みでもある程度は馴染んでもらうのは重要。でも輪が出来過ぎるのもよくないかな、と個人的には思っています。プロを目指す選手、汗を流すのが目的の選手もいます。格闘技の楽しみ方は人それぞれなので、僕はこのジムで色んな目的の生徒を、本気でサポートしたいと思っています」

取材の日も高校生の白帯から、プロで実績を残す選手まで一緒に汗を流していたMe,We。格闘技として節度を保ちながら、良い雰囲気を作り上げる。そんな彼らが団体優勝の最有力候補であることは間違いない。

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