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【Bellator】ベンソン・ヘンダーソンがベラトールと契約。UFC×Bellatorも新章突入か?!

Benson Henderson【写真】11月の韓国大会ではメインで勝利し、9月には日本大会のPRイベントにまで登場していたベンヘンのベラトール移籍、衝撃のニュースだ。バリバリのトップファイターのベラトール移籍は、UFC×Bellatorという戦いの今後にも影響を与えるかもしれない(C)MMAPLANET

1日(月・現地時間)、Bellatorより元WEC&UFC世界ライト級王者ベンソン・ヘンダーソンと複数年契約を結んだという発表があった。

UFCベテランを多く獲得しているベラトールだが、元世界王者というだけでなく現時点で2試合連続メインイベンターを務めたベンヘンの獲得は驚くべきと表現して良いものだった。

「ベンソンは常にケージのなかで全力を尽くして戦う優れたファイターだ。ライト級でもウェルター級でも素晴らしい顔合わせが実現することになる。Spikeを通して、彼の凄い試合をベラトールのファンに届けたい。すぐに彼のベラトール・デビュー戦の日時をアナウンスする」とスコット・コーカーは今回の契約に際してコメントしている。

過去2戦をウェルター級で戦ったベンヘンだが、ベラトールのウェルター級は王者アンドレ・コレシュコフを筆頭にドゥグラス・リマ、ブレナン・ワード、マイケル・ペイジ、ジョシュ・コスチェック、クリス・ハニーカットという陣容。対してライト級はチャンピオンのウィル・ブルックス以下マイケル・チャンドラー、マーチン・ヘルド、ブランドン・ガーツ、デレック・アンダーソン、パトリッキー・フレイレ、そしてジョシュ・トムソンにメルヴィン・ギラードという面子が揃っている。

ライト級時代は4000CCもの点滴を計量後に投入していたベンヘン。ブルックス、チャンドラー、ヘルドらベラトール生え抜きと共にUFC時代に裁定が議論の対象となったトムソンが控えるライト級の方が楽しみではあるが、果たして──。

今回の発表ではベンヘン・サイドからの説明はなされていないが、自身の公式サイトで「正式にベラトールへ移ることを発表する。自分のキャリアが次の章に入ることにエキサイトしている。長い間、ずっと一緒にやってきたところから、雇い主と仕事が変わるんだ。ダナ・ホワイトとロレンゾ・ファティータには人生を変えてもらった。本当に多くのことを経験させてもらい感謝の言葉しかない」という旨の心境をつづっている。

過去の取材ではベンヘン自身、UFCの世界戦のビジネス的な決定により、トップランカーは常にタフな相手と戦い続け消耗するというようなことを口にしており、ウェルター級転向も目新しい相手と戦えることを理由に挙げていた。また、彼の師匠にあたるジョン・クラウチはリーボック・スポンサード体制を限りあるキャリアのファイターにとって不利益でしかないと発言しており、この辺りの事情が今回のUFC離脱に関係していることは間違いないだろう。

UFC戦績11勝3敗、WECでは5勝1敗とズッファの旗の下16勝4敗、キャリア28戦中の20戦を過ごしてきたベンソン・ヘンダーソン。実力は降下状態でなく、ピークにあるベンヘンの登場はベラトールのケージにより華やかにするだけでなく、シビアな勝負論も持ち込むことが予想され非常に楽しみだ。

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