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【Bellator99】S09第2週でフェザー級T開幕。伯&露同朋決戦

2013.07.19

827Q2058

【写真】現時点では本命と対抗が潰し合う感のあるフェザー級T準々決勝のブラジリアン対決パトリシオ・フレイレ×ディエゴ・ヌネスと、ロシアン対決のアコップ・エスパーニャン×シャウブラット・シャムカラエフ戦(C)KEITH MILLS & GONGKAKUTOGI

18日(木・現地時間)にBellatorより、シーズン9の第2週が9月13日(金・同)に、カリフォルニア州テメキュラのペチャンガ・リゾート&カジノで開催され、メインでライトヘビー級戦クリスチャン・ムプンブ×ウラジミール・マティシェンコ戦が組まれるという発表があった。

2月にアッティラ・ベグに敗れベラトール世界ライトヘビー級王座から陥落したムプンブは、通常体重で戦う小柄なライトヘビー級ファイターだが、復帰戦でもミドル級に落すことなくマティシェンコというビッグネームと戦うこととなった。ベラルーシから米国に移り住み15年が経過しようかというマティシェンコは、自らのジムをエルセグンドに持ち、カリフォルニアを本拠としている。テメキュラはR-5の走る太平洋岸ではなく、R-15沿いの内陸部でペチャンガはインディアン居留区ということもあり、試合当日に関しては地元の利は少ないが、それでも移動の少なさなど42歳のファイターには助かる面も多いだろう。

決してテイクダウンに強くないムプンブだが、マティシェンコもスピードは遅くなっているのは事実。「最高の状況でベラトール初陣を迎えることができる。私のタンクには、まだまだガソリンが溜まっている。これからキャリアの新しい章が始まる」というマティシェンコだが、一戦一戦が勝負となるベラトール参戦だ。

同大会で開幕するシーズン9フェザー級トーナメント、その陣容と準々決勝の対戦カードも明らかとなった。7月31日にジェレッド・ダウニングが控えているパトリシオ・フレイレが、同じブラジリアンのディエゴ・ヌネスと対戦。WEC~UFCで7勝4敗の記録を残すヌネス、ベラトールにはシーズン2から出場し、フェザー級#01ブラジリアンの座にあるフレイレの地位を脅かす同朋対決だ。

ブラジル勢の猛者同士の対戦と同様に、ベラトールの勢力争いで最も勢いのあるロシア人ファイターも、ここにきてトーナメント序盤戦の同朋対決という──ベラトールの裏ワザといえるマッチメイクを強いられることとなった。反則のケージ掴みもあり、シーズン8フェザー級Tではマルロン・サンドロに惜敗したアコップ・ステパーニャンが、シーズン7フェザー級T優勝シャウブラット・シャムカラエフと対戦。散打流の回転系の足技が冴えるステパーニャンと、呼び込む打撃が絶妙なシャムカラエフのマッチアップ、殴り合わないシャムカラエフに分があるか。

フェザー級T残りの2試合はレスリングベース、チームボムスクワット所属のデスモンド・グリーンが、シーズン8では優勝したフロド・カズブラエフに初戦敗退を喫したファブリシオ・グェレーロとベラトール初陣を戦う一戦、前PXCフェザー級王者ジョー・タイマングロが英国のアンドリュー・フィッシャーと戦うという顔合わせになっている。仮に準決勝がブラジル対決の勝者×ロシア対決の勝者となれば、かなり公平性を欠くトーナメント枠といえることは確かだ。

■Bellator MMA 99 対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
クリスチャン・ムプンブ(フランス)
ウラジミール・マティシェンコ(ベラルーシ)

<フェザー級T準々決勝/5分3R>
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
ディエゴ・ヌネス(ブラジル)

<フェザー級T準々決勝/5分3R>
アコップ・ステパーニャン(ロシア)
シャウブラット・シャムカラエフ(ロシア)

<フェザー級T準々決勝/5分3R>
デスモンド・グリーン(米国)
ファブリシオ・グェレーロ(ブラジル)

<フェザー級T準々決勝/5分3R>
ジョー・タイマングロ(グアム/米国)
アンドリュー・フィッシャー(英国)

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