【WSOF27】スクランブル発進のブスカペ、スタミナロスしてケージ掴みもフォドーを振り切る
<ライト級/5分3R>
ルイス・ブスカペ(ブラジル)
Def.3-0:29-27.29-27.29-27
カロス・フォドー(米国)
いきなりワンツーを連打して組みついたブスカペは両差しから後方にテイクダウンを狙う。すぐに立ち上がったフォドーだが、ブスカペの両差しは続きケージに押し込まれる。シングルからダブルに切り替えたブスカペはシングルに戻して差し上げテイクダウンへ。フォドーはこれを切ってヒザを着き上げる。離れたブスカペにワンツーからヒザを入れたフォドー。ブスカペはここでテイクダウンに成功し、フォドーの腕十字狙いを防いでハーフで抑え込む。
枕で固め、右ワキを差したブスカペがパスを狙う。フォドーは足を戻してフルガード、立ち上がったブスカペがパンチを落とすも草刈的なリバーサル、さらに足関節を仕掛ける。フォドーはデラヒーバフックから、草刈りの要領でスイープを決めてトップを奪取。ブスカペの反応が鈍い。ハーフからアームロックを狙ったフォドー、ここで初回が終了した。見事なリバーサルを決めたフォドーだが、北米MMAではテイクダウンを決めたブスカペが取ったか。
2R、右ストレートを打ち合った両者、ブスカペは右フックをヒットさせ、フォドーが組んできたところで逆にケージに押し込む。ヒジでブスカペの頭を押したフォドーがヒジ打ちも、ブスカペはダブルレッグでドライブし、抱え上げてテイクダウンを決める。サイドを取ったブスカペがニーインからマウントを狙うが、フォドーがハーフに戻す。ヒザを押してパス狙いのブスカペは、直後にワキ差しパスを決める。ブスカペは鉄槌を落としマウントへ。
腰を押してブリッジ、ヒップエスケープでガードに戻したいフォドー。頭を押して腰を切っていくも、身体を反転させたブスカペがトップをキープする。フォドーがシザーススイープでブスカペを跳ね上げる。ひっくり返らなかったブスカペシングルで組み付いたところでこの回も終了となった。
最終回、左フックを伸ばしたフォドーに対し、ブスカペも右を返す。近距離でパンチを被弾しながら、自らも攻撃を仕掛けるブスカペが左フックを入れる。とダブルからシングルでケージにフォドーを押し込む。スピードが感じられる動きでなかったが、フォドーも反応が遅かった。ケージに押し込まれながらフォドーがヒザを入れる。低い姿勢で組み付くブスカペはケージを掴んで後方に押し返されないようとして、一発でペナルティが与えられる。
デカゴン中央で試合は再開され、ブスカペのシングルから押し込みが続く。フォドーはヒザを返すも背中をケージにつけて押し込まれ状態のままタイムアップに。1&2Rはブスカペ。3Rのペナルティがどのように勝敗に影響するか。結果、ジャッジ3者とも29-27でブスカペの勝利を支持した。
2週間のショートノーティス出場でスタミナに難があったブスカペは「3人のタフガイに勝った。ベルトに挑戦したい」とコメントした。既にブライアン・フォスターがジェスティン・ゲイジーの王座に挑戦することが決まっているが、その勝者への挑戦権を手にできるか。ランキング制度を用いるようになったWSOFのマッチメイクに注目したい。