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【RFC28】根津優太と対戦するムン・ジェフン 「キック以外に長所が無いところが弱点。無難に勝つ」

Moon Jae Hoon【写真】韓国人選手らしい、自信の程を並び立てて謙虚にもなるムン・ジェフンの言葉だった (C)MMAPLANET

31日(日・現地時間)、韓国ソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC 28。同大会ではRFCバンタム級王座挑戦経験もあるムン・ジェフンが日本の根津優太と対戦する。

根津にとってROAD FC緒戦となったパク・ヒョンギュン戦の直後にSNS上で対戦アピールを行ったムン・ジェフン。テコンドー出身、打撃に絶対に自信を持つムン・ジェフンに根津戦に対する意気込みを訊いた。

──昨年8月22日の根津選手の勝利後、すぐにフェイスブックで対戦表明をしたそうですが、そのような動きに出た理由を教えてください。

「その試合の前からパク・ヒョングン選手と挑発しあっていて、自分としては次の相手は当然、パク・ヒョングンになると思っていました。そのために準備もしていたのですが、旧にパク・ヒョングンは根津優太と戦うことになりました。で、根津選手が勝つのを見て『根津優太とやるしかない』と思ったんです」

──ムン・ジェフン選手の対戦表明に関して、試合の翌朝に韓国のメディアから質問され根津選手は「分かりません」と返答したようですが、実際のところ『気軽にそういうことを言われるとムカつきます。僕は人間ができていないので。それなのにフェイスブックに友達申請が来て、なんだコイツは?』と思ったそうです。

「フェイスブックで友達申請をしたことはあまり記憶にありません。ただ悪意とか喧嘩をするためとかじゃなく、”誰が本当に強いか?”を証明することが試合だと思っています。根津選手には悪意があったという風に捉えないでもらえると嬉しいです」

──純粋に8月の根津×パク・ヒョングン戦を見て、どのような印象を持ちましたか。

「思っていたよりも早く試合が終わりました。パク・ヒョングン選手が一発貰ってグラついた姿を見て、『怖がった』と思いました。多分、パク・ヒョングン選手が一番驚いていたのでしょう」

──凄く短い試合でしたが、何が一番の武器だと思いましたか。

「短時間だったので、技術的な部分を判断することは難しかったです。ただ日本での試合映像を視てみると、外側を回りながらキックを打つ姿などパク・ヒョングン戦と似ていましたね。大体、似たようなスタイルで試合を組み立てていると感じました」

──日本での試合映像も踏まえ、根津選手の一番の武器はどこになると思いますか?

「経験が多い分、老練さが滲み出ていますよね。自分のペースに試合展開を持っていくスタイルで。特にキックを打つチャンスが出来ると瞬時に果敢に打ち込んでいくところなど気をつけたいと思います」

──では弱点は?

「パンチは強くないです。キック以外に長所が無いところが弱点じゃないかと思います」

──ムン・ジェフン選手としては、自分が一番気を付けないといけないのはどの点だと思いますか。

「無いです。自分のスタイル通りに試合が出来たら、無難に勝つことが出来ると思っています」

──ムン・ジェフン選手は真正面からの殴り合いでも一歩も引かない強さを持っていますが、逆に遠い距離から軸足をスイッチして素早い蹴りを使うという印象もあります。

「元々はインサイドばかりでしたが、最近はアウトサイド、遠い距離からの攻撃という部分を練習して、強化してきました。殴り合いでもアウトサイドも今はどっちも自信があります」

──またテコンドー・ベースですが、テコンドーではどれぐらい活躍してきたのですか。

「18歳の時に京畿道代表選抜大会で2位になったことがあります」

──テコンドーの蹴りのMMAの置ける有効性はどのように考えていますか。

「テコンドーとMMAでは重心が違います。テコンドーは軽くキックを打ちますが、自分はテコンドー時代から力を込めて蹴ってきました。そのためMMAでも自信がありました。蹴りに関しては、テコンドーが僕に自信を与えてくれたので、自信を持ってMMAに転向することが出来ましたもいえます。テコンドーをやっていたことで、蹴りという武器を持ってMMAに挑むことができたので」

──そのテコンドーの華麗の蹴りとは反対に、かなりゴツゴツとした殴り合いにも躊躇なく挑んでいます。

「ヨンドンポ浄心館、チョンジュ・ポストジム、エクストリームコンバットなどでMMAを練習してきました。キックには自信があったので、拳を使う練習を本当に多くこなしてきました」

──これまで戦績は7勝7敗ですが、カン・ギョンホ、キム・スーチョル、イ・ユンジュンの韓国バンタム級3強とも対戦しています。

「MMA戦績は14戦ですが、キックボクシングで10試合、そしてテコンドーは本当に多くの試合をこなしてきたので、キャリアに関しては大きな問題ではないと思っています。それに子供のころから競争の中に身を置いてきたので、これからも戦績よりは強い相手、自分と戦いたい相手と試合していきます」

──タイトル戦で敗れてからの復帰戦でもあります。この7カ月間、一番成長した部分はどこでしょうか。

「多様な形の打撃と自分だけの武器を探し出せたと思います。変化、進化を遂げようと努力を重ねてきました。自分にとって一番合うスタイルを探すため、本当に努力してきました」

──現在の練習環境は?

「所属しているオクタゴンジムの選手達と練習しています。特別な練習ではなく、いつも通りの方法で調整しています」

──では最後にこの試合に向けての意気込みをお願いします。

「誰もが好む日韓戦です。面白い試合になるよう一生懸命頑張ります。記憶に残るファイターになれるよう、面白い試合をしていくようベストを尽くしますので、一人でも多くの方々の関心を貰えますようお願い致します」

■ROAD FC28対戦カード

<ROAD FCミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]福田力(日本)
[挑戦者]チャ・ジョンファン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
ムン・ジェフン(韓国)
根津優太(日本)

<バンタム級/5分3R>
クォン・ミンソク(韓国)
アラテン・ヘイリ(中国)

<女子アトム級/5分2R>
パク・ジョンウン(韓国)
リュウ・ジャオニ(中国)

<フェザー級/5分3R>
キム・ヒョンス(韓国)
チョ・ヒョンオク(韓国)

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