【ROAD FC64】TDからトップ、バックコントロール。RNCを極めかけた原口央がムン・ジェフンに快勝
【写真】しっかりやり切った。兄弟で2カ月連続ROADで勝利(C)ROAD FC
<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
原口央(日本)
Def.3-0
ムン・ジェフン(韓国)
右ミドルを蹴ったムン・ジェフン、原口と共に長い距離を取る。ムン・ジェフン踏み込んで右の蹴りを繰り出し、これは原口も組みづらい蹴りか。ムン・ジェフンは右ハイ、原口も左の蹴りを見せて距離を詰める。右に回るムン・ジェフンの蹴りをキャッチしてシングルに出た原口。ムン・ジェフンが開脚で耐えるも、原口もヒザをつかせアンクルピックへ。ムン・ジェフンがキムラも、原口はボディロック、そして殴る。
ここでRoad FC特有のグラウンド否定的なブレイクが掛かる。ムン・ジェフンは二段蹴りも、原口はしっかりとダブルレッグを決めて足を束ね、キムラを肩固めで切り返す。ケージキックのムン・ジェフンとのスクランブルを制した原口だが、Road FC裁定ではどれだけリードできたか分からない。
2R、テコンドー流の軸足を変えながらの蹴りを繰り出すムン・ジェフンに対し、原口はミドルをキャッチしてダブルレッグを決める。そのままバックに回った原口はワンフックからRNCをセットする。アゴの上から絞める原口に対し、ムン・ジェフンが懸命に防御し手首を掴む。原口のバックグラブが続き、パンチから絞めの機会を伺う。ムン・ジェフンは、後方へのパンチから起き上って正対する。
すかさずボディロックテイクダウンで上を取り直した原口は、蹴り上げを受けそうになるがガードの中からパンチを落とす。反転し、足を掴むムン・ジェフンが下から鉄槌へ。原口も鉄槌を落として担ぎパスへ。シングル狙いのムン・ジェフンのバックを制した原口は、前転にも巻き込まれずトップをキープしてラウンド終了──リードを広げた。
最終回、蹴りだけでパンチがほぼないムン・ジェフンが右ハイを狙う。これは空を切り、原口はヒザ蹴りにも腰をコントロールしてテイクダウン。バックを狙われたムン・ジェフンが、立ち上がるが原口は果敢にスタンドで背中に乗る。自ら着地し、テイクダウン狙いからサイドバックの原口に対し、背中をつけたムン・ジェフンはハイガードから腕十字を狙う。引き抜くのではなく、体を押し込んで潰した原口がトップに──が、なんとブレイクが入る。
スタンドに戻った原口は、即テイクダウンで。スクランブルでバックに回ると、ボディロックから左足をフックに掛かり、背中に回り込む。残り1分、前転して足関節狙いのムン・ジェフンに対し、足を畳んで簡単に防いだ原口はバックコントロール&パンチの勢いを増す。そのままスイッチを許さず、足を振り上げてトップを取り、最後もバックからパンチを入れてやるべきことをやり切った原口は3-0の判定勝ちを手にした。
「This tournament is mine]と原口はマイクは話した。