【Invicta FC06】乱打戦にレスリング混ぜたテイラーがデラリオ下す
<女子バンタム級/5分3R>
ローラン・テイラー(米国)
Def.3-0:30-27, 29-28, 29-28
サラ・デラリオ(米国)
左ジャブを伸ばすデラリオ、テイラーとの距離が詰まると右、そして右ローを見せる。スーパーマンパンチで懐に入り、アッパーを見せてデラリオは、首相撲からテイラーをケージに押し込む。ヒザをボディに受けながら体を入れ替えたテイラーはダブルレッグからシングルでテイクダウンを狙う。尻餅をついた状態で耐えるデラリオ、押し込み続けるテイラーにスイッチ。体の伸びたテイラーのバックに回って、腕十字へ。
クラッチにパンチを落すデラリオに対し、亀の態勢になったテイラーが足を潰して逃れようとする。と後三角のような形から腕十字入ったデラリオだったが、すぐに体を起こしたテイラーが腕を引抜いて組みついていく。ダブルレッグで再びテイクダウンを取ったテイラーが、デラリオはスイッチで耐え、そのまま力のこもったケージ際での攻防が見られた初回が終了した。
2R、圧力を掛けるテイラーに右ボディを放つデラリオ。デラリオは右アッパーカットをヒット、テイラーの前進に幾度となくアッパーを合せようとする。蹴り足を掴まれてもテイクダウンされなかったデラリオだが、ケージ際でヒザ蹴りを急所に受け、試合が中断する。再開後、ボクシングの攻防が続き、テイラーのワンツーが決まる。ジャブも伸びるようになったテイラー、デラリオは右アッパーを引き続き打ち込む。
残り90秒、蹴り足を掴みシングルレッグで尻餅をつかせたテイラー、デラリオは立ち上がってケージを背にするが、ダブルレッグで再び尻餅をつく。ケージに押し込まれながらも、エルボーを入れたデラリオが距離を取る。テイラーは右ストレートを打ちこみ、ローに右ストレートを合わせるなど、地道な展開の中で2Rを取り返したか。
最終回、序盤から続いたボクシングの展開で、デラリオは変わらず右アッパー、テイラーは左ジャブの精度が良い。アッパーから左フックにつなげたデラリオに対し、テイラーは間合いを外しながら引き続き左ジャブから、右を時折り打ち込んでいく。蹴りを織り交ぜ、プレッシャーを掛けるのはデラリオだ。ただし、テイラーも右を打ちこむ。
残り1分、打撃戦が続き、デラリオが右フックをヒットする。テイラーもワンツーを2度打ち込むと、残り10秒となり、両者のパンチの打ち合いが続きタイムアップに。結果、テイラーが30-27が1人、29-28が2人で判定勝ちを手にした。