【UFC162】徳留のオクタゴン2戦目、組み際の打撃が勝負!!
【写真】UFC2戦目は、初めての米国大会への出場となった徳留一樹。日本のライト級復権へ、周囲の期待も大会一戦に臨む(C)MMAPLANET
6日(土・現地時間)米国ネヴァダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催されるUFC162「Silva vs Weidman」で、日本の徳留一樹がUFC2戦目に挑む。3月の日本大会でUFCデビューを果たし、クリスチアーノ・マルセーロに判定勝利している徳留が、豪州版TUF=The Smashes(ザ・スマッシズ)優勝者のパークと対戦する。
日本大会開催に合わせてデビューのチャンスを掴んだ徳留と、母国・英国でキャリアを積み、スマッシズ出場のチャンスを掴んだパーク。UFC出場までの道のりは異なる両者だが、これまでのMMA戦績はほぼ同じ。両者にとってはUFCで同じランクに位置する相手との一戦といってもいいカードだ。マルセーロ戦では序盤に荒い右のパンチを受ける場面こそあった徳留だが、それ以外はテイクダウン、トップキープ、パウンド&ヒジ打ちで圧倒。3Rには右フックでダウンを奪って判定勝利した。
マルセーロがムエタイ+柔術に特化した特徴的なスタイルだったとは言え、出会い頭のパンチを被弾した以外は、危なげない試合運びで完勝といえる内容だった。対するパークはスマッシズ決勝ではコリン・フレッチャーを粘り強いテイクダウン&トップキープで攻め込み、3Rには打撃で前に出続けて優勝を決めた。柔道&レスリングのバックボーンを活かした組みを中心としたスタイルながら、左ミドルや左ストレートを思い切り打ち込むなど、スタンドでも好戦的な一面を持っている。
テイクダウンの攻防を軸に置き、そこから派生する打撃の攻防もスムーズにこなす2人。パークがスマッシズで見せたテイクダウンは、クリンチもしくはタックルでケージまで押し込み、ケージレスリングで動き勝つというもの。特に四つ組で押し込んだ状態から足をかけてのテイクダウンに強さを発揮する。一方の徳留も柔道ベースで、UFC参戦前から四つ組でのテイクダウンは得意にしている。ケージを利用した足技系テイクダウンへの対応も十分で、両者の間にテイクダウンの攻防で大きな差はないと予想される。
お互いに組み合うもののクリーンテイクダウンを奪うまでには至らない。そうなれば勝負のポイントとなるのはやはりスタンドの打撃だ。前述したようにパークは打撃もアグレッシブで、一発一発を思い切り打ち込んでいくが、強打が出せる反面、クリンチやタックルとの連携はスムーズではなく、組み際の打撃のディフェンスもやや甘い。
徳留としてはパークの組み際に打撃を合わせたいところだ。徳留は国内トップクラスのキックボクサーが数多く在籍するシルバーウルフで打撃を学び、マルセーロ戦でもテイクダウン狙いやパンチにカウンターのテンカオを合せていった。今回のパーク戦が決まってからもシルバーウルフでの出稽古に加え、パークと同じサウスポー選手とのスパーリングを増やし、サウスポー対策にも余念がない。テイクダウンに加え、パークの組み際における打撃の攻防が勝敗を左右する。徳留のUFC2戦目はそんな一戦になるだろう。
■UFC162「Silva vs Weidman」対戦カード
<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]アンデウソン・シウバ(ブラジル)
[挑戦者]クリス・ワイドマン(米国/1位)
<フェザー級/5分3R>
フランク・エドガー(米国/3位)
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
ティム・ケネディ(米国)
ホジャー・グレイシー(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
マーク・ムニョス(米国/8位)
ティム・ボッシュ(米国/10位)
<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン(米国/5位)
デニス・シヴァー(ドイツ/6位)
<ミドル級/5分3R>
クリス・レーベン(米国)
アンドリュー・クレイグ(米国)
<ライト級/5分3R>
ノーマン・パーク(英国)
徳留一樹(日本)
<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ナパォン(ブラジル)
デイブ・ハーマン(米国)
<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーザ(ブラジル)
ラファエロ・オリヴェイラ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
セス・バジンスキー(米国)
ブライアン・メランコン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マイク・ピアース(米国)
デビッド・ミッチェル(米国)