【UFC96】ランペイジ、ジャーディン撃破で王座挑戦が決定
【写真】ジャーディンに勝ったランペイジが、約2ヶ月半のインターバルを経て、5月のUFC98で王者エヴァンスに挑戦することに―― (C) ZUFFA
3月7日(土・現地時間)、米国オハイオ州コロンバスのネイションワイドアリーナでは、UFC96「Jackson vs Jardine」が開催された。
約1年ぶりとなるコロンバスでのUFC開催は、元UFC世界ライトヘビー級王者ランペイジ・ジャクソンと現王者=ラシャド・エヴァンスの盟友キース・ジャーディンによるメインイベントを筆頭に、王座戦を含む2連敗の後に2連勝と再起を狙うガブリエル・ゴンザガの出場、他にも、マット・ハミル×マーク・ムニョスのライトヘビー級戦、そしてグレイ・メイナード×ジム・ミラーによるライト級戦など、ネームバリューは些か弱いとしても実力者同士によるマッチアップが揃った。
そんなPPVの冒頭では、5月23日(土・同)にラスベガス・MGMグランド・ガーデンアリーナで行われるUFC98で、ブロック・レスナーとの対戦が決まっていたフランク・ミアーがヒザの負傷による欠場を発表。同一戦は延期となり、代わってUFC世界ライトヘビー級王者=ラシャド・エヴァンスが参戦、この日のメインがエヴァンスへの挑戦者決定戦とされた。
盟友ジャーディン勝利の場合は、(王座挑戦へ)もう一試合挟むというようなアナウンスも流れ、どこか釈然としないまま始まったメインイベント。試合直前から、不気味な笑みを浮かべるジャーディンに対し、ランペンジは1R終盤に左フックでダウンを奪うと、決して攻め急ぐことなく、最終回は徹底したカウンター狙いに。それでも、試合終了間際で再びダウンを奪い、最後は判定勝利。ややアグレッシブさに欠けたものの、スマートな試合展開でタイトル挑戦を確定、試合後にはオクタゴン中央で王者エヴァンスと睨みあい、舌戦を繰り広げた。
また、セミファイナルでは、ミルコ・クロコップに勝利した貯金も底をついたゴンザガが、シェーン・カーウィンと激突。打撃で優勢に試合を進めながらも、打ち合いになった隙をつかれたゴンザガは右ストレート一発でごう沈。手痛い敗戦を喫した。
さらに、PPV第1試合ではエクストリーム・クートゥアー所属のメイナードと、元IFL世界ミドル級王者ダン・ミラーを実兄に持つジムの一戦が行われ、試合はメイナードのテイクダウンディフェンス+キレのあるパンチが随所に光り、判定3-0で快勝。第7試合のライトヘビー級戦では、“サイレント・ファイター”ハミルがWEC参戦組の一人となったフィリピン系レスラー・ムニョスを右ハイキックで危なげなく下した。