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【Shooto BR40】ホニ・トーレス、盤石のトップキープでベルト巻く

Ronys Torres

【写真】これでキャリア27勝5敗となった新チャンピオン。WSOFでブライアン・コッブに敗れたのが痛すぎる(C)ALLAN OLIVEIRA

<修斗南米ウェルター級(70キロ)選手権試合/5分3R>
ホニ・トーレス(ブラジル)
Def.3-0
ジェラルド・フェーロ(ブラジル)

王者フェーロに対し、試合前から優勢の声が多かった挑戦者=UFC&WSOFベテランのトーレス。前蹴りで距離を取るトーレスは、すぐにシングルから組みついてフェーロをロープに押し込む。リング中央に戻り押し合いが続くと、トーレスが首相撲からヒザを放つも当たりは浅い。
場内はホニ・コール、フェーロはスイッチを繰り返すが、右足に組みつかれロープに絡まるようにエプロンで尻餅をついて、場外に落ちそうになる。

ブレイク後、スタンドに戻りトーレスの左を受けてバランスを崩した王者、シングルレッグからクラッチを組み替えられテイクダウンを許す。フェーロのハーフガードに対し、ボディや顔面にパンチを入れながら足を抜きに掛かるトーレス。二重絡みに足を抜かせないフェーロに対し、トーレスはキムラアームロックへ。ここは極め切れなかったトーレスだが、トップをキープし再びキムラへ、アームロックを仕掛けた状態で初回が終わった。

2R、スイッチを繰り返すフェーロだが、手数は非常に少ない。トーレスは真っ直ぐ飛び込んでダブルレッグダイブ、フェーロはアッサリとテイクダウンを許し、ハーフからマウントを奪われる。フェーロの右手を抱え、右手で鉄槌を落すト―レス、続けて上体を起こしてから勢いのある左右の連打を見舞っていく。

フェーロのブリッジにトーレスは腕十字を合わせたが、腕を抜かれ背中をマットにつかされる。それでもすぐに組みついて、トップは譲らない。ポジションを取るが、極め切れない――がポジションは譲らないというトーレスに多い試合展開、このラウンドもトップを守ってタイムアップを迎えた。

最終回、低い姿勢のフェーロにハイキックや前蹴りを見せ、上体をのけ反らせる挑戦者。ここまで2Rを取っており、一本やKOされない限り王座奪取が確実なため、組みついても無理をせずに時間の経過を待つ。ブレイク後も攻め手の見つからないチャンピオンは、スイッチをくり返し間合いを計るのみ。と、ローが急に入り動きが止るフェーロ。レフェリーのマーシオ・クロマドがインターバルを与える。

再開後、奥足で前蹴りを見せたトーレス、フェーロの左ハイキックは簡単にブロックする。両膝をつきながら組みついてフェーロを押し込むトーレスが、ここでテイクダウンに成功する。残り90秒、トーレスはハーフから盤石のマウントへ。ボディや肩口を無理なく殴り、試合は残り10秒へ。最後は体を起こして左右のパウンドを連打したトーレスが、試合終了の合図とともに胸を叩き、勝利への自信のほどをアピールした。

結果、全く危なげなくトップコントロールを続けたトーレスが3-0の判定勝ちを収め、ブラジリアン柔術の黒帯で過去にマナウスでMMAイベントを開催していたヴィルジーロ市長からベルトをその腰に巻かれることとなった。

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