【West Japan JJC】参加者増加の理由を浜島JBJJF理事長に聞く。「コミュニケーションの強化を」
【写真】連盟改革の担い手、ハマジーニョことJBJJF浜島邦明理事(C)HIROYKI KATO
15日(日)に大阪府豊中市の武道館ひびきで開催されるJBJJF主催『第3回西日本柔術選手権』の参加人数が延べ200人を越えた。黒帯フェザー級トーナメントには過去アジア王者経験のある塚田市太郎、加古拓渡など国内屈指の柔術家が参戦し、話題を呼んでいる。一昨年の同大会参加人数は50名程度で、実質4倍近くに成長した。なぜ、これほど参加柔術家の数が増えたのかを JBJJF浜島邦明理事は、その理由を次のように語る。
Text by Hiroyuki Kato
「JBJJFではこれまで公式大会に“会員登録”している選手のみが出場できる制度を採用していました。これは講道館柔道の昇段制度と同じで、会員登録=公式に認められた帯を持つ選手が、公式の大会で出られるというのが理由です。ただ全日本選手権を含め大きな大会は関東が多く、どうしても関西の大会が少なくなっていました」
実際に関西では『DUMAU』や、地元柔術道場の主催大会の人気は高い。わざわざ会員登録しなくても、十分試合には出場できる状態にあった。そんな関西での風向きが変わったのは、昨年からだ。
「昨年からJBJJFでは『制度改革』を打ち出し、多くの大会で会員登録していない“一般”の参加枠を設けた事が、参加人数が増えた一番大きな理由だと思います。また、関西の柔術道場の皆様にもご協力頂いた事も大きいです。このまま順調に参加人数が増えれば西日本選手権を2日間に渡り開催したり、大会数をもっと増やす事も考えております。要望があれば、将来的には国際ブラジリアン柔術連盟のアジアオープンなども行えればとも思っています」
改革路線を打ち出しているJBJJF。東京五輪に向けた会場予約問題もあり、今後は全日本選手権等も大阪、名古屋でも開催も視野に入れていると話す浜島氏。そのためには、さらなるコミュニケーションの強化が欠かせないと言葉を続ける。
「お陰様で今回の西日本選手権は黒帯選手の参加者も多く、地元の方々の熱い思いを感じております。大会後に食事でもしながらご意見などを聞き、今後の大会運営の参考にしていければと思っております」
本大会の終了後には、会場でJBJJFの理事の一人である桑原幸一のセミナーも行われる。大会参加者が受講料無料なのも、交流を深めたいという意志の表れだろう。関西の柔術をより盛り上げる。JBJJFの改革は今後も続く。