【WSOF23】倒され、倒し──ゲイジー劇場。最後は右ストレートで15連勝達成
【写真】股も豪快無比、やりすぎゲイジーを地で行ったファイトを展開した(C)STEVE BAUZEN / WSOF
<WSOF世界ライト級選手権試合/5分5R>
ジャスティン・ゲイジー(米国)
Def.2R4分30秒by TKO
ルイス・パロミーノ(ペルー)
ゲイジーの右ローに右を合わせようとするパロミーノ。ゲイジーは引き続き左右のローを入れながら前に出る。右ストレートから組みに行くゲイジーだが、パロミーノは左フックを決める。と、続いて首相撲からヒザをボディに着き刺すとゲイジーは後方にダウン。すぐに立ち上がったゲイジーだが、引き続きケージを背にしてヒザを腹に受ける。
離れたゲイジーだがショートのフックを続けざまに被弾。それでも距離を詰めて首相撲からヒジとヒザを繰り出すゲイジーは、ここでもヒザを受ける。ならばとダブルから持ち上げてテイクダウンに成功したゲイジーに対し、パロミーノはすぐに立ち上がる。距離を取ったゲイジーの右アッパーでパロミーノが逆にダウン。亀の態勢になったパロミーノにゲイジーがヒザを脇腹に入れ、起き上がると大きく後方にスラムしてサイドに。パロミーノがハーフに戻すも、お構いなくエルボーを連打したゲイジーが自らスタンドに戻る。
残り1分、パロミーノは右ローから左フックを繰り出す。構わず前に出るゲイジーは後ろ回し蹴りを失敗、パロミーノが右フックで放っていく。ローが急所に入ったゲイジーが背中を見せると、そこにパロミーノがハイを狙う。これは当たりが浅く、大事に至ることなく試合は続行され、直後に初回が終わった。
2R、サークリングを駆使するパロミーノは前に出てワンツーを繰り返す。ゲイジーはここでも右アッパーでダウンを奪う。組みながら起き上がったパロミーノが距離を取り直す。大ゲイジー・コールのなか、パロミーノはヒザ蹴りから右ボディを打ち込む。ゲイジーも右ヒザを顔面に返し、離れたパロミーノが右ローを蹴り込む。距離を詰めるゲイジーにパロミーノは左ミドルハイを見せたが、フックの打ち合いからローでバランスを崩す。
間合いを取り直したパロミーノを追い詰めるゲイジーがヒザ蹴り。パロミーノはパンチが流れるが、打ち合いを挑むしか勝機はない。そんなパロミーノのワンツーから右フックに、ゲイジーの右ストレートが放たれる。真っ直ぐ腰から崩れたパロミーノにパウンドを入れたゲイジーがTKO勝ちを決めた。
相変わらずの倒され、倒しという試合展開で最後は豪快にKO勝ちする──ゲイジー劇場が今回も繰り広げられた。ともあれ3度目の王座防衛と、キャリア15連勝を飾ったチャンピオンは地元アリゾナのファンに感謝の言葉を述べた。次の挑戦者は8人トーナメントで決定するが、11月20日の同トーナメントにパロミーノが、この日勝利したブライアン・フォスターや、マイク・リッチ、ジョルジ・マカオらと共に参加することになりそうだ。