【DEEP CAGE】難攻不落の横田一則に挑む、高橋憲次郎<02> 「横田選手は微妙な試合で勝つスタイル」
【写真】キャリア8勝3敗の高橋、横田との対戦はノンタイトルとはいえ飛躍のチャンスだ(C)TAKUMI NAKAMURA
29日(土)、東京都江東区のディファ有明で開催されるDEEP CAGE IMPACT 2015でフェザー級チャンピオン横田一則と、ノンタイトル戦で戦う高橋憲次郎インタビュー後編。
マッハ道場でMMAファイターとして育った彼は、「ようやく巡って来たチャンス──」難攻不落の横田戦に向けて、そのウェルラウンダー振りを武器に戦う。
<高橋憲次郎インタビューPart.01はコチラから>
――MMAを始める上でマッハ道場を選んだのはなぜですか。
「レスリング時代に怪我したところがあって、それが治るまでの間にボクシングをやっておこうと思ったんです。それで最初は角海老ボクシングジムに1カ月くらい通っていたら、巣鴨にマッハ道場の支部が出来ると聞いて『よし、ここだ!』と思いました」
――初めからプロになるつもりでMMAのトレーニングを始めたのですか。
「はい。それでジムに入って1年くらい経って、M-1グローバルの日本大会(2010年4月)でデビューしました。この時の相手が9月のUFC日本大会に出る粕谷優介選手で、結果はTKO負けでしたね」
――ただこれまでのキャリアにおける黒星は粕谷戦を含めてわずかに3つ。現在は立ち技の試合も含めて10連勝中です。
「デビュー戦以外はスプリットの判定負けで、自分的には納得してないんですよ…ジャッジが主観でつけるものだからしょうがないですけど(苦笑)。今までで自分が負けたと思ったのはデビュー戦だけです」
――10連勝の要因をどう自己分析されていますか。
「総合的な動きが理解できるようになってきたことと、週1で中学時代の同級生にフィジカルトレーニングを見てもらうようになってからは負けてないです」
――技術的なことだけでなく、フィジカル向上が大きかったのですね。
「そうですね。そのおかげで練習でやっていることを試合で出せるようになったというか。トレーナーが同級生だからボロクソ言ってくるんですよ。こっちがしんどうそうにしていると『いいからやれよ!』と言ってきて、僕も僕で『出来る訳ねえだろ!!』と言い返して。喧嘩しながらフィジカルをやっています(笑)。
でもそれだけキツいことをやって、毎回地獄を見ているんで、それが試合結果という形で表れているんでしょうね。だから10連勝という結果は勝つべくして勝っていると思うし、国内の選手相手に負ける気はしません」
――その自信はどこから来るのでしょうか。
「なんだろう…試合の映像を見ていても『この選手たちには負けないだろ』と思うんですよね。例えば他の選手って動きがバラバラで苦手分野があるじゃないですか。でも自分はそれがないんですよ。動きが全部つながっていて、打撃、レスリング、寝技…不得意なところがない。自分でも言うのもあれですけど(笑)、そんな感じかなと思います」
――運動は何をやっても出来るタイプなのですか。
「それが運動そのものは全然ダメなんです。格闘技限定で器用に色々できるってだけです(笑)」
――ずばり下馬評では横田選手有利の一戦だと思います。どんな試合で勝ちたいと思いますか。
「横田選手に勝てば自分が日本のトップだってことが証明できるし、試合内容でも完璧に勝ちたいですね。誰が見ても高橋の勝ち、みたいな。横田選手ってスタイル的に、微妙な内容だったら勝っちゃうタイプだと思うんで、どこにどう転んでも、誰がどう見ても高橋の勝ちは間違いないっていう試合で勝つつもりです」
――この勝利の先に見据えるものは何ですか。
「やっぱり海外で活躍したいですね。今の状況を考えると、世界の強豪と戦うなら海外でやるしかないと思うし、いずれはUFCに出るという目標もあります」
――そのためにも横田戦で勝つか負けるかは大きなターニングポイントになりそうですね。
「はい。僕は大学を出てから総合を始めたんで、今年で28歳なんですよ。もう年齢も年齢なんで、こんなところで負けていられないし、負けたら先が見えないです。だから横田選手に完勝して未来につなげたいと思います」
■DEEP CAGE IMPACT 対戦カード
<小池秀信引退試合・無差別級/5分2R>
小池秀信(日本)
佐々木有生(日本)
<フェザー級/5分3R>
横田一則(日本)
高橋憲次郎(日本)
<フライ級/5分3R>
和田竜光(日本)
ソ・ジェヒョン(韓国)
<フェザー級/5分3R>
今成正和(日本)
ヤン・ムンファン(韓国)
<ライト級/5分3R>
岩瀬茂俊(日本)
下石康太(日本)
<バンタム級/5分3R>
遠藤大翼(日本)
五月女健(日本)
<ライト級/5分2R>
LUIZ(ブラジル)
田村ヒビキ(日本)
<ライト級/5分2R>
川崎泰裕(日本)
江藤公洋(日本)
<フェザー級/5分2R>
オーロラ☆ユーキ(日本)
新居卓(日本)
<フライ級/5分2R>
小田切勇(日本)
安谷屋智弘(日本)
<ライト級/5分2R>
熊殺しの成田(日本)
新里佳彦(日本)
オープニングファイト
<フェザー級/5分2R>
小川顕広(日本)
中野謙(日本)
■ DEEP JEWELS 09対戦カード
<DEEP JEWELSストロー級選手権試合/5分3R>
[王者] 魅津希(日本)
[挑戦者] 藤野恵実(日本)
<DEEP JEWELSバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 端貴代(日本)
[挑戦者] キム・ジヨン(韓国)
<MIYOKO引退エキシビジョンマッチ>
MIYOKO(日本)
※当日発表
<アトム級/5分2R>
富松恵美(日本)
下牧瀬菜月(日本)
<グラップリングマッチ/4分2R>
杉本恵(日本)
向奈都美(日本)