【UFN74】スタミナと前進力でケレイデスがビールを下す
<フライ級/5分3R>
クリス・ケレイデス(カナダ)
Def.2-1;29-28,29-28,27-30
クリス・ビール(米国)
間合いを測る打撃戦のなかで右を伸ばしたビールにケレイデスが組みつく。逆にケージに押し込んだビールが小外掛けでテイクダウンを奪う。起き上がって勢いのあるパウンドを見せるビールは、即胸を合わせてケレイデスを抑えていく。再び立ち上がり、パンチを入れるビールは立ち上がるスペースを与えず、ガードの中に入って足を一本抜く。ハーフで抑えエルボーを落とすビールはマウントへ移行して勢いのあるパンチ、エルボーを入れる。バックに回ったビールに対し、胸を合わせたケレイデスが立ち上がってケージに詰める。離れた両者、右を放ってテイクダウンを狙ったケレイデスを潰してトップを取ったビールが初回を取った。
2R、ケレイデスの前進を左ジャブでビールが止める。ケレイデスは右ストレートからダブルを仕掛け、スプロールされたところで右ヒザを突き上げる。それでも打撃戦はビールが支配し、右フックにケレイデスがシングルを合わせてきても、ケージを背にして防御する。両ワキを差したケレイデスは、右ワキを譲るとビールが距離を取り直す。それでも積極的に前に出てテイクダウを狙うケレイデスに対し、ヒザ立ち状態から組んだビールが肩に抱え上げて大きくスラム。スクランブルではケレイデスがケージに押し込み、離れたところでワンツーを入れた。
最終回、慎重な出だしのなかで明らかに手数が少ないビールをケレイデスがテイクダウン。すぐにリバーサルしたビールはガードのなかでじっくりと抑え込んでいく。立ち上がって足は払ったビールが鉄槌を狙う。この隙に起き上がったケレイデスだがそのままバックを許してしまう。残り半分、胸を合わせに来たケレイデスにビールがヒザを入れて離れる。ケレイデスの前進に、疲れを伺わせていたビールがワンツーを入れる。ケレイデスが右オーバーハンドを決めると、口を開けて下がり気味になったビールが粗いワンツーで反撃する。テイクダウンのフェイクから左ハイを見せたケレイデス、蹴り足を掴んでパンチを狙ったビール。最後は足を止めての打ち合いを優位に戦ったビールだが、スプリットで敗れた。