【OFC08】イッサがサーデュラエフとのノンストップファイトを制す
【写真】この態勢から腕十字を仕掛けるなど、定評のある寝技の強さをまざまざと見せつけたイッサ。サーデュラエフは打撃を効かせてておきながら、しっかりとトップキープができなかったのが痛かった(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分3R>
レオナルド・イッサ(ブラジル)
Def.3-0
ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)
昨年10月にキム・スーチョルに敗れ、OFC世界バンタム級王座獲得に失敗しているイッサ。一方のサーデュラエフも同じ大会で組まれたバンタム級GP=ケビン・ベリンゴン戦で敗れている。
サウスポーのサーデュラエフにイッサがインロー。サーデュラエフがインローを返すと、これがローブローになる。再開後、イッサが思い切り右のパンチを振ると、サーデュラエフも右フックを狙う。パンチのプレッシャーをかけるサーデュラエフが左フックを当てて、豪快な投げでテイクダウン。イッサはサーデュラエフの足を抱えて体を回転させて、トップポジションを取ろうとする。サーデュラエフはそれを阻止しながらイッサの顔面にヒザ蹴り。一瞬、イッサの動きが止まったかのように見えたが、イッサがサーデュラエフの体をロールして、最終的にはトップポジションを取る。
イッサはサイドから上四方にポジションを変えながら、サーデュラエフの頭部にヒザ蹴りを落とす。サーデュラエフがガードに戻そうとすると、イッサはサーデュラエフの上体を固めてパスガード、マウントから三角絞め、そして腕十字に移行する。サーデュラエフもそれを察知し、腕を抜いて、逆にトップポジションをキープ。イッサはバタフライガードでラウンド終了を待った。
2R、右フックとインローで前に出るサーデュラエフ。イッサも右ストレートを返し、大きく踏み込んでインローを蹴る。ジャブ・左フックでけん制するイッサが左フックから右ストレート。サーデュラエフもイッサが右ミドルを蹴ると、そこに右フックを合わせる。左ストレートで飛び込むサーデュラエフ。イッサは自分の外側に回り込みながら左フックを返す。
パンチでプレッシャーをかけるサーデュラエフ。イッサが組みつくとフロントスープレックスでテイクダウンを狙うが、投げたあとの抑えが甘く、イッサにサイドポジションを許す。残り30秒、マウントに移行したイッサは左ヒジを強振、サーデュラエフのブリッジに合わせて腕十字を狙う。サーデュラエフが腕を抜くと、イッサは股を潜るようなタックルでトップポジションを取った。
3R、組みついたイッサがテイクダウンし、一気にマウントポジションを奪う。イッサはじっくりと押さえ込みV1アームロックから腕十字へ。サーデュラエフが腕を抜いて立ち上がると、レフェリーはブレイクを命じて試合をスタンドに戻した。
右のパンチを振って前に出るサーデュラエフ。タックルでテイクダウンを狙うが、イッサはそれを切る。イッサは足を使って距離を取り、サーデュラエフに追撃を許さない。スタンド・グラウンドでも動きを止めないノンストップファイトはサブミッションを狙い続けたイッサが勝利した。