【ONE30】安藤晃司と上海で対戦するロジャー・フエルタ 「安藤? 何も特別じゃない」
【写真】昨年8月29日にクリスチャン・ホーリーを破って以来、実に1年振りに実戦復帰となるロジャー・フエルタ(C)MMAPLANET
9月1日(火・現地時間)、中国・上海のメルセデスベンツ・アリーナで開催される「Dynasty of Champions」で、ロジャー・フエルタが安藤晃司と対戦する。
UFC戦績6勝2敗、銀幕の世界にも進出しメキシコ系のスーパースターとしてオクタゴンで活躍した。その後、Bellatorを経てONEで1勝1敗、今ではタイに拠点を置くようになった。アジアに移った理由、安藤戦についてフエルタに尋ねた。
──9月1日、安藤晃司選手と戦います。今の調子はいかがですか。
「フィジカル・コンディションはかつてないほど良いよ。世界中の誰と戦っても問題ない」
──かつてスポーツ・イラストレーテッド誌の表紙を飾るなど、北米MMA界で活躍したロジャーがタイへ移り住んだ理由を教えてもらえますか。
「ムエタイを習うためだよ。米国で戦っていた当時よりも優れたMMAファイターになりたかったから、タイに来たんだ。そして、思ったようになったと感じている。
タイの水が合ったのかな。凄く過ごしやすいし、できるならずっと住んでいたいと思う。タイガー・ムエタイでトレーニングするようになってから、以前とは全く違うファイターになったんだ。肉体だけでなくメンタルも相当鍛えられたよ」
──それだけトレーニングを積んでいるということですね。
「月水金はタイガー・ムエタイのヘッド・ストレングス&コンディショニング・コーチのアンドリュー・ウッドにストレングス&コンディショニングの面倒を見てもらい、火曜と木曜はジョージ・ヒックマンとレスリングの練習をしている。この日はムエタイのミット打ちもみっちりとこなしているよ。そうそうストレングス&コンディショニングの日はブラジリアン柔術の練習にも出ている。
ムエタイはブラザー・ドン、柔術はクリス・ヴァモスがコーチだ。彼らとのトレーニング時間以外にも、自分流のコンディショニングを常にやっている。こんな感じでずっと練習の日々を送って来たよ」
──では安藤選手の印象を教えてください。
「タフでスタミナもある。でも、何も特別じゃない」
──安藤選手は5月に青木選手に完敗を喫しました。
「それはそれ。僕らの試合とあの試合の内容は全く関係ないことだよ。ただし、僕は安藤よりももっと完成度が高いミックスマーシャルアーチストだ。それを初めて訪れる中国という国で証明するよ。再びONEで戦い、知らない国へ行けることは本当に楽しみだよ」
──安藤選手に勝利すればタイトル挑戦も近づくと思われます。その辺りについてはどのように考えていますか。
「僕の目標は例え世界のベストファイターになれなくても、ベストファイターの一人になることなんだ。そういう意味でもONE世界ライト級チャンピオンになるということは、夢が叶うことになるね」