【UFC FOX16】ディラショー×バラォンの再戦、挑戦者の仕上げがまずポイントか??
【写真】上の写真は前回の一戦の計量時のモノ。立場を変えた再戦、まずはバラォンがしっかりと作ってオクタゴンに入ることを望みたい (C)MMAPLANET
25日(土・現地時間)にイリノイ州シカゴのユナイテッド・センターで開催されるUFC on FOX 16「Dillashaw vs Barao 2」。メインはイベント名にある通り、UFC世界バンタム級王者TJ・ディラショーにヘナン・バラォンが挑戦、昨年5月以来2度目の顔合わせとなる一戦だ。
その昨年5月の対戦でバラォンからTKO勝ちを収め、バンタム級の頂点に立ったディラショー。8月の初防衛戦で、即バラォンの挑戦を受けることとなっていたが、計量当日に前世界チャンピオンは体調不良で欠場という事態となり、代役のジョー・ソトを相手にベルトを守っている。
11ヵ月遅れの決着戦は前回の対戦と違い、ディラショー有利と見られている。ディラショーに王座を明け渡すまで引き分けを挟んで32連勝ととんでもないレコードを持っていたバラォンは、遠い距離では回転系の蹴り、踏み込んでパンチからテイクダウンも得意、そしてバックキープも極めもあるというオールラウンダーとして無敵感を醸し出していた。
特にユライア・フェイバー戦で見せた強さは圧巻、ノヴァウニオンの盟友ジョゼ・アルドとともに絶対王者化していくものと見られていた。そのバラォンを牙城を崩したのはディラショーのネオMMAスタイル。スイッチが当たり前となったMMAにあって、リードジャブやストレートで相手の視線を塞いでおいてから見せるハイキック、即テイクダウンも十分に強いが、シングルから組んでバックに回るというより盤石なスタイルは、パワフルなドミニク・クルーズという見方もされている。
ヒザの負傷でなかなか本格的にトップ戦線で戦うことができないドミニクに代わり、バラォンが挑戦者として浮上したきらいもある今回の世界戦。バラォン陣営にとっては、まず減量を問題なくクリアすることが重要になってくる。立場を変えた挑戦時の欠場だけでなく、ベルトを失った一戦でも減量の失敗が響いていたバラォン。
アルドが世紀の一戦と謳われたコナー・マクレガー戦を負傷欠場したこともあり、軽量級最強アカデミー=ノヴァウニオンへの風当たりは強い。ここはしっかりと計量をクリアし、万全の態勢でディラショーに挑んでほしい。そうあってこそ、ディラショーの真価も発揮できるというものだ。
バラォンが万全であるなら、ディラショーが前回のように間合いやテイクダウンという局面を試合できるのか。ワンパンKO、後ろ回し蹴りでも決定的なダメージを与えることができたバラォンとディラショーの攻防の実現を切に希望する。
■ UFC on FOX 16対戦カード
<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] TJ・ディラショー(米国)
[挑戦者] ヘナン・バラォン(ブラジル)
<女子バンタム級/5分3R>
ミーシャ・テイト(米国/2位)
ジェシカ・アイ(米国/5位)
<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル/7位)
ポール・フェルダー(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
五味隆典(日本)
<ライトヘビー級/5分3R>
ジャン・ヴィランテ(米国/15位)
トム・ローラー(米国)
<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
ダニー・カスティーリョ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ケニー・ロバートソン(米国)
ベン・サンダース(米国)
<バンタム級/5分3R>
エディ・ワインランド(米国/6位)
ブライアン・キャラウェイ(米国/12位)
<ライト級/5分3R>
ダロン・クルックシャンク(米国)
ジェイムス・クラウス(米国)
<ライト級/5分3R>
ラムジー・ニジェム(米国)
アンドリュー・ホルブルック(米国)
<女子バンタム級/5分3R>
ジェサミン・デューク(米国)
エリザベス・フィリップス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ザク・カミングス(米国)
ドミニク・スティール(米国)