【WSOF02】JZ、新鋭ゲイジー相手に厳しい戦いが待ち受ける??
【写真】WSOF01でのアキレス腱固めでの一本勝ちは、いわば博打が当たった形。打撃と組みを制して勝つことが求められるJZだが……(C)GONGKAKUTOGI
23日(土・現地時間)、ニュージャージー州のレベルカジノで行われるレイ・セフォー率いるWSOF。出場メンバーの名前を見渡すと、ヘンド・グレイシー系、ブラックジリアン系のファイターが二大潮流となっている。
WSOFのマッチメイカー、アリ・イブラヒムはヘンゾ・グレイシー門下のマネージャーで、今大会にも甥のイーゴー・グレイシーをはじめ、デイブ・ブランチ、クリス・マクレーなど直系というべきファイターや、ヒカルド・アルメイダと関係するマルロン・モラエスのようなヘンゾ系のファイターを多く参戦させている。加えてメインに出場するアンソニー・ジョンソン、ダニーロ・ビルフォート、JZ・カバウカンチらはチームJacoというべきインペリアル・アスレチック、つまりブラックジリアンの所属&マネージメントにある選手たちだ。
そんななかWSOFの本気度を窺えるのが、両チーム所属でない選手の発掘にも余念がない点。今大会でいえば、ジャスティン・ゲイジーのようなファイターの登用だ。コロラド州デンバー郊外のグラッジ・トレーニングセンター所属のゲーテは、D-1オールアメリカン・レスラー。同ジムにはネイト・マーコートやシェーン・カーウィン、アルビン・ロビンソン、エリオット・マーシャル、クリスチャン・アレン、同大会の前日にRFA07に出場するブランドン・ザッチなど錚々たるメンバーが所属している。
MMA戦績は7勝0敗、昨年10月には元UFCファイターのドリュー・フィケットを僅か12秒で、パンチの連打でKOしている。そんな昇り調子のゲイジーに対するは、日本で一時代を築いたJZだ。HERO’SからDREAMを経て、ストライクフォースと契約するも1勝2敗1NCという戦績でカットされ、昨年6月にはフロリダのローカル大会でルイス・パロミーノにもKOで敗れるなど、厳しい戦いが続いていた。
WAOF旗揚げ大会ではTJ・オブライエンをアキレス腱固めで破っているが、テイクダウン能力が高くフィジカルが強い、典型的なアメリカンMMAファイターのゲイジーを相手に再び厳しい戦いが待ち受けている。フック系のパンチが多く、打撃の距離が近いJZは、高いレベルのレスラーと戦うと脇を差されるケースが多い。リードジャブを多用するには、重心が後ろにかかり過ぎる嫌いがあったが、ゲイジーのようなファイターを相手にした場合、組まれてからを想定するよりも、組まれる前の距離、ステップを考慮する必要があるだろう。
組まれないための距離、角度を取るためには、JZは従来より重心を中央に持ってくる必要があるかもしれない。いずにせよ、削り合いの攻防でゲイジーを上回るスタミナも重要な要素となってくる。
■WSOF 02 対戦カード
<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
アンソニー・ジョンソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
マルロン・モラエス(ブラジル)
タイソン・ナン(米国)
<ミドル級/5分3R>
デイブ・ブランチ(米国)
パウロ・フィリョ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・バークマン(米国)
アーロン・シンプソン(米国)
<ライト級/5分3R>
ジェシアス・カバウカンチ(ブラジル)
ジャスティン・ゲイジー(米国)
<フェザー級/5分3R>
ウェイロン・ロー(米国)
キャメロン・ダラー(米国)
<フェザー級/5分3R>
リック・グレン(米国)
アレッシャンドリ・ピメンタウ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
クリス・マクレー(米国)
ダニーロ・ビルフォート(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
イゴール・グレイシー(ブラジル)
リチャード・ペティシュノック(米国)
<ライト級/5分3R>
オジー・ドゥグルブゴフ(ロシア)
クリス・ウェード(米国)