【ALL JAPAN JJC】混戦フェザー級で結果が必要、岩崎正寛。ミドルは勢いの川添か
【写真】狙いは完全優勝か、それとも盟友とのクローズドアウトか。写真は敢えて、パン出場を棒に振り世界出場を諦めざるを得なかった負傷をした日に撮った一枚を使わせてもらった。あの日の岩崎の言葉をいつの日か、公開するためにも結果を残し続けてほしい(C)MMAPLANET
いよいよ明日19日(日)に開催が迫ってきた第16回全日本ブラジリアン柔術選手権。正午スタートが予定されている黒帯の部、今回はフェザー級とミドル級の注目選手の声を紹介したい。
Text by Hiroyuki Kato
まずフェザー級では先の東日本選手権で国内トップのチャールズガスパーを破った玉木強が2カ月連続、惜別の全日本参戦へ。そこに同門であり、普段は海外大会に比重を置いていた岩崎正寛(CARPE DIEM)や塚田市太郎(DAMM FIGHT JAPAN)、雪辱を期すガスパーが加わり、大混戦が予想される。とはいってもここで挙げた4名のうち塚田、ガスパー、岩崎が同じトーナメント山に入っている。
そんなフェザー級の本命はやはり岩崎か。昨年絶対王者の白木大輔を破り、欧州オープンではイザッキ・パイヴァと互角の試合展開を見せ、その後は負傷しパンを欠場、世界柔術出場を諦めるも、名古屋国際も盤石と言える試合運びで制している。狙いは別の山に入った同門・玉木とクローズドアウトか、それとも最後の真剣勝負か。そんな岩崎に全日本に賭ける意気込みを訊いた。
岩崎正寛
「今まで自分は、『技術をテスト出来るか否か』というタイミングで国内大会に出場してきましたが、大会に合わせた調整方法を確立させることも大事だと思い、今年は全日本出場を決めました。もう、実戦経験を積まなければ次に進めない時期に来ていると思うので、今回は絶好の場になると思います。フェザー級に落としたのも、国際大会レベルのパフォーマンスを出す為です。浮ついた考えや甘さからくる抜かりはありません。ただ勝ちに向かうだけです」
また、国内ではまだ層が薄いミドル級は3名参加。先日のノーギ全日本でオール一本勝ちを収め、無差別級を制した神田崇広、長い手足による抜群のガードに定評のある奥田照幸、そして名門グレイシーバッハ所属の川添晃史がそのメンバーだ。特に川添は25歳の若さで黒帯昇格し、恵まれた骨格、技の理解力の高さなど今後世界で勝負できる柔術家として期待が掛かる選手。スタミナ面、試合運びに課題が残るが、それも若さゆえ。勢いに乗ったら手が付けられなくなりそうな、川添の全日本に向ける抱負は以下の通りだ。
川添 晃史
「全日本選手権は日本でも最も権威のある大会の一つです。所属するグレイシーバッハで、週5、6日練習し、確実に獲りにいこうと思っています。そして9月のアジアオープンも制して代表の切符を掴み、来年の世界柔術選手権へ。日々積み重ねていきたいです」