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【Invicta FC13】浜崎朱加、しっかりとトップを奪いアトム級の頂点に

<Invicta FC女子アトム級選手権試合/5分5R>
浜崎朱加(日本)
Def.2-1:49-46, 48-47,47-48
エリカ・チブルシオ(ブラジル)

右ジャブから左ストレートを伸ばす浜崎、さらに右を打って離れる。エリカも右フックで迎え撃ち、ショートをまとめてくる。距離を取った浜崎はロングの右フック。エリカの左ローにもワンツーから、スリー&フォーまでガードの上から打っていく。続いて右をヒットさせた浜崎に、エリカは右ローを蹴りこむ。頭を振って、小さく構えるチブルシオのガードを割って左をヒットさせた浜崎だが、直後にパンチを被弾する。チブルシオの前進&パンチをステップワークでかわしていく浜崎。しかし、ショートのフックを連打で受けたところで頭が下がる。チブルシオはギロチンから後方回転し、マウントを奪取。ギロチンを防いだ浜崎が、ハーフに戻すも厳しい状態で初回を戦い終えることとなった。

2R、テイクダウンからトップを取った浜崎がハーフから抑え込む。チブルシオのブリッジにもトップをキープ。チブルシオが左腕を差して潜ってくると、しっかりと拳をパンチに落とし浜崎が攻勢に。チブルシオがフルガードに戻して固めると、レフェリーがブレイクを命じる。試合がスタンドに戻ると、浜崎は右回りから左ストレートを伸ばす。チブルシオは距離を詰めてミドルを蹴りこむも、ここでも浜崎がテイクダウンに成功する。足が一本抜けない浜崎にレフェリーはここもブレイク。最後はフックの打ち合いからチブルシオが強引にギロチンを仕掛け、引き込んだところでタイムアップとなった。

3R、右ローを蹴り合い左ストレートから右フックを打ち込んだ浜崎がケージにチブルシオを詰める。ここでも浜崎は小外掛けからテイクダウンし、チブルシオに背中をつけさせる。浜崎はガードから鉄槌を落とし、チブルシオは頭を引き寄せてハイガードへ。ゴゴプラッタ狙いのチブルシオを軽くスラムした浜崎がここでもパウンドへ。浜崎はチブルシオの立ち上がり際にパンチを狙っていった。

右フックから組んで、投げを決めた浜崎。しかし、グラウンドではチブルシオがバックに回って両足をフックする。チブルシオが絞めの態勢を作ろうとし、浜崎が後方にパンチを放つという展開が続く。チブルシオもパンチを入れRNCを狙うが、浜崎が辛くも逃げ切った。

4R、軽快にパンチを放ち、距離を詰めた浜崎は大内でテイクダウン。ハーフのチブルシオの脇腹にエルボーを入れる。必死にヒザを抜いた浜崎、直後にチブルシオが足を戻すという力のこもった攻防が続く。浜崎はハーフから左エルボーを落とし、チブルシオがここもフルガードへ。残り2分となり、レフェリーがブレイクを命じた。浜崎は直後のスタンド戦で、チブルシオの右ローをキャッチし、乗った足を素早く払ってテイクダウンを決める。じっくりと腰を切って腕十字を狙うチブルシオ、防ぐ浜崎の正面からオモプラッタを仕掛けるも、これが強引。浜崎はパンチを入れ、試合は最終ラウンドへ。

チブルシオのローをキャッチし、そのままテイクダウンを決めた浜崎。大切な最終ラウンドで先制する。懸命にハーフで固めるチブルシオに対し、浜崎はアームロックを狙う。右足を書かせて起き上がろうとしたチブルシオを潰した浜崎。腹固めの要領でチブルシオを固めて、鉄槌を落とす。一度、腕が抜けてまた足で絡みにいったところでチブルシオが立ち上がり、試合はスタンドへ。浜崎は左ストレートをヒット、続く左の相打ちのあと、右フックが胸元に当たるも大きな音がし観客が反応する。チブルシオのボディへのヒア蹴り、浜崎の左と打撃が当たると、ここで浜崎がチブルシオのギロチンを振り切ってテイクダウンに成功!!  パス狙いはチブルシオがフルガードに戻し、残り10秒で三角絞めへ。これは極まるわけはなく、5Rが終了した。

1Rがチブルシオ、2Rは浜崎、3Rは再びチブルシオ、ただし4Rと5Rが浜崎とみるのが妥当なところ。浜崎の王座奪取が濃厚な空気のなか、いよいよジャッジの裁定が読み上げられる。最初のジャッジは48-47でチブルシオを支持したが、残り2人が浜崎をつけ新アトム級王者が誕生、日本人ファイターがベガスでその腰にベルトを巻いた。

浜崎は勝利者インタビューで「嬉しいしか言いようがないです。トップを取った時のレフェリーのブレイク? 固まっていたのでしょうがないと思っています」と勝利を噛みしめるように語った。

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