【DEEP】宮崎直人戦へ、岸本泰昭<02>「勝ちにこだわるからエェ試合になる」
【写真】関西の選手が何も石原夜叉坊や中村優作のような笑いが取れる選手ばかりではない。コブラ会の選手は岸本を初め、真面目モードなインタビューが多い (C)MMAPLANET
20日(月・祝)、東京都大田区の大田区総合体育館で開催されるDEEP CAGE IMPACT 2015で宮崎直人と対戦する岸本泰昭インタビュー後編。
絶好の機会に試合に応じられない葛藤があったことを話した岸本は、引き続き宮崎戦、自らのキャリアについて言及した。31歳という現実を見据えたの、岸本の発言とは。
<岸本泰昭インタビューPart.01はコチラから>
──大田区大会はケージですが、対戦相手が宮崎選手というオファーを受けた時は、何を思いましたか。
「僕は対戦相手を選ぶことはないですし、佐伯さんには決まった相手を伝えられるだけなので。今回も『7月20日、宮崎です』っていう電話で。もう『分かりました』ってケガがないなら、そう返事をするだけですから」
──事実上の挑戦者決定戦です。
「もともと岡野選手、岩瀬(茂俊)さん、宮崎選手しか相手はいないと思っていました。岡野選手が挑戦者になった時点で宮崎選手と思っていたので驚きはなかったです。ただ強い選手と戦うということだけで」
──その岡野選手の強さとは、どのような点だと思っていますか。
「距離ですね。遠い距離から踏み込んで、テイクダウンを取るとしつこくグラップリングで寝かせ続けることじゃないですか」
──ケージ向きといえますね。
「あのタイプはそうですね。倒して、足を揃えて束ねてって感じですから。宮崎選手はケージの試合も、グラチャンとかケージフォースでやっているし、DEEP CAGEではヒジで秒殺していますからね」
──そこを打ち破る武器はありますか。
「パンチのプレッシャーを強く掛けることができます。あとはこれまで通り、組み力ですね」
──先ほども出た31歳という年齢ですが、この先のことはどのように考えていますか。
「どの角度から見ても、若くはないです(笑)。ただコンディション的には昔よりも動けるし、フィジカルも上がっています。それでも31という数字を見たら焦りは感じます」
──王座挑戦のことも頭に過ぎりますか。
「過ぎるといえば過ぎるんですが、僕のなかではこの試合で全てを出し切るという形です。もちろん、未来像を描いてはいますけど、宮崎選手は強いのでそんなことを考えていられないです。先も大事ですけど、目の前にある試合を落とすと終わってしまいますから。昔より1試合、1試合、緊張感があります」
──大晦日はキャリア初といっても過言でないほど、良い試合だったという評価を受けました。
「キャリア初(笑)。確かに」
──そういう部分で、良い試合をするという欲は出ますか。
「多少はありますけど、アレは僕がエェ試合をしたんじゃなくて、1Rが劣勢で巻き返そうとしてあぁなっただけなので。良い試合をしようと意識した結果じゃないですから」
──自分のペースで、打撃が出せれば以前よりも戦いやすくなりますね。
「手順を踏んで、焦らず。手順を踏み続けて良い試合になれば良いですね。それが、結果的にエェ試合になるのと違いますか? 勝ちにこだわるからエェ試合になるって……、欲も多少はあるけど、自分がやるべきことをやれば良い試合になるはずです」
──押忍。今日はありがとうございました。
「スイマセン、砕けたこととか言えなくて……」
■ DEEP CAGE IMPACT 2015 対戦カード
<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者]北岡悟(日本)
[挑戦者]岡野裕城(日本)
<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]悠太(日本)
[挑戦者]中村K太郎(日本)
<ライト級/5分3R>
岸本泰昭(日本)
宮崎直人(日本)
<ミドル級/5分3R>
水野竜也(日本)
RYO(日本)
<バンタム級>
釜屋真(日本)
石司晃一(日本)
<フェザー級>
小見川道大(日本)
梅田恒介(日本)
<フライ級>
小島壮太(日本)
越智晴雄(日本)
<フライ級>
赤尾セイジ(日本)
中山ハルキ(日本)
<フライ級>
小林聖人(日本)
鮎田直人(日本)
<バンタム級>
堀友彦(日本)
ROY(日本)
<ライト級>
伊藤有起(日本)
藤澤優作(日本)
<バンタム級>
小林博幸(日本)
恒村俊範(日本)
<バンタム級>
咲間“不良先輩”ヒロト(日本)
阿部路人(日本)
<フライ級>
ソ・ドンス(韓国)
秋葉尉頼(日本)