【Pancrase268】上田将勝、削って殴って、蹴って。25カ月振りの勝ち名乗り
【写真】テイクダウンの攻防で削り勝ち、打撃でもやるべきことをやり抜いた上田が、25カ月振りとなる復活の勝利を挙げた(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分3R>
上田将勝(日本)
Def.3-0:30-27,30-27,29-28
ルイス・ノゲイラ(ブラジル)
上田の左ローに対し、勢いのある右フックを見せたノゲイラ。上田は左ミドルから右ストレートを返し、組んでケージに押し込むと足をかけて一気にテイクダウンに持ち込む。スイープ狙いをかわし、一瞬のマウント、バックに回りこもうとした上田に対し、ノゲイラが立ち上がって逆に押し込んでいく。抱え上げられ前方に落とされると、バックマウントを許した上田だが、RNCの態勢には入らせずに胸を合わせ、スクランブルの状態から上を取り返そうとする。ノゲイラも譲らず、トップを狙うもハーフネルソンでこらえて初回が終了。ジャッジ2人が上田、1人がノゲイラのラウンドとした。
2R、打撃戦のなかからシングルで組んだ上田。体を入れ替えたノゲイラが距離を取り直す。スタミナが切れ始めたのか、フックの勢いがなくなり、手数が少なくなったノゲイラに右フック、左ストレート、左ミドルと上田の打撃が当たる。さらにシングルで押し込んだ上田は、またも切り替えされるとネルソンに捉えきれず尻餅をつかされる。得意の抑え込まれつつのスイープからシングルでケージにノゲイラを押し込む上田、そのままバックを取り2Rはジャッジ3者の支持を得た。
最終回、ノゲイラの右ハイに対し、ガードの上から左を入れふらつかせた上田は、右フックをヒットさせ、シングルで組みつく。ケージに押し込んでボディロックを取ると、上田は胸を合わせてきたノゲイラをケージに押し込んで後方にテイクダウン。そのままサイドを取ると、ハーフに戻されても逆にパスしエルボーを落としていく。試合がスタンドに戻っても再びシングルで組みつき、ボディコントロール。テイクダウンこそ奪い切れないが、打撃でノゲイラを圧倒した上田。最後に一発パンチを受けるも、そのままシングルでノゲイラを押し込みタイムアップを迎える。結果、3-0で判定勝ちを手にした上田が、パンクラス初戦で快勝、ブラジルとの対抗戦は2勝2敗の痛み分けとなった。