【UFN67】バローゾがジモーに判定勝ちも、見どころ……な試合に
<ライトヘビー級/5分3R>
フランシマール・バローゾ(ブラジル)
Def.3-0:30-27,30-27,29-28
ライアン・ジモー(カナダ)
空手スタンスのジモーが左ストレート。スイッチを織り交ぜながら左フック、さらに左ストレートを伸ばす。ショートの連打で前に出てくるバローゾにカウンターの右フックを入れたジモーは、直後に組まれてケージに押し込まれる。両差しとなったバローゾだが、テイクダウンを奪えない。シングルに切り替えたバローゾは、足を引き抜こうとし体をねじったジモーに後方から右フックを狙う。すぐに胸を合わせたジモーケージを背にして防御を続けると、レフェリーがブレイクを命じる。残り30秒の打撃戦、バローゾがワンツーで前に出るも、距離を取り直したジモーが左ストレートをヒットさせた。
2R、再びジモーの左ストレート、バローゾのテイクダウン狙いという展開となる。とジモーが左ハイを狙い、バローゾのテイクダウン狙いをスプロールする。ここでもバローゾは組んでジモーをケージに押し込むが、ブレイクに。やや疲れが見えるバローゾに対し、ジモーは右ストレート。同時にバローゾが放ったローが急所を直撃し、ジモーがキャンバスに崩れ落ちる。起き上がれないジモーを見て、ドクターがケージへ。3分を経過した時点でようやく立ち上がったジモーだが、インターバルが残り2分あると伝えられ、再び座り込む。それでも5分を待たず試合再開に応じたジモーに、レフェリーが1分休めることを伝える。
再開後、左ジャブからボディを見せたジモーは、スイッチしたバローゾに左ミドルを狙う。互いオーソになっても、バローゾのスラッピーなパンチは当たらない。バローゾは頭から突進しても、ジモーの右フックを受ける。それでも執拗に組みついたバローゾはシングルがレッグリフト、直後の右フックは空振りに。このまま2Rも急所蹴り大きな動きがなく終了した。
最終回、ジモーが左右のローを入れ、バローゾの前進をバックステップでかわす。場内にブーイングが起こるなか、バローゾは前に出ながらワンツーもジモーにしっかりと距離を取られてしまう。続くワンツー&前進から組みついたバローゾだが、ジモーが体を入れ替える。すぐに態勢をかえたバローゾがシングルも、テイクダウンは奪えない。
残り100秒でレフェリーがブレイクを命じ、両者が離れる。左へ回るジモー、手が出ないバローゾに大きなブーイングが送られる。それでも試合はバローゾがジモーをケージに押し込んだままの状態で終了、きわめて見どころの少ない試合はバローゾの判定勝ちとなった。