【Interview】VTJ 1st ラブランド「ホリグチは初めての経験をする」
【写真】インタビュー中も笑顔が絶えなかったイアン・ラブランド。自信の言葉の連続も、横柄さは一片も感じられなかった(C)MMAPLANET
24日(月)、東京・代々木競技場第2体育館で行われる「VTJ 1st」。そこで日本の若い才能=堀口恭司と対戦するイアン・ラブランド。
UFCで戦った経験もあり、そのUFCへの登竜門といわれたTPFのバンタム級チャンピオンだ。6年11カ月振りの再来日となったラブランドに、堀口戦について尋ねた。
――6年11カ月振りの来日となるラブランド選手ですが、東京に入ったのはいつですか。
「昨日の夕方だよ(※取材は22日に行われた)。でも、時差ボケもなくグッスリと眠れたし、体調、減量ともに問題ないよ。全て完璧に進んでいる。食事もデニーズがあるしね(笑)」
――では、対戦相手の堀口恭二選手の印象を教えてください。
「ファンが喜ぶ試合をするよね。スピードがあって、パンチ力も強い。一発を持っている。でも、準備は怠りないよ。試合開始直後、彼はガードをしっかりと取らず、ちゃんとディフェンスをしていない。でも、それってこっちを誘うための動きかもしれないことも理解している」
――ただし、パンチを当てるチャンスでもあると。
「そうなることを願っているよ(笑)」
――北米MMAはレスリング&ボクシングが中心で、蹴りという部分では、それこそしっかりとした蹴りを使いこなすファイターは、今も少数派です。堀口選手のローキックについては、どのような印象を持っていますか。
「ローキックも強いし、そのための動きも素早い。でも、僕も蹴りの巧い選手とは戦ってきたし、特に恐れてはいないよ。彼の蹴りの距離は、僕のパンチが当たる距離でもある。ホリグチがキックしてくるときは、僕のパンチを注意しないといけない。
ケージとリングは違う。ホリグチのステップがそのことで変化している可能性もあるし、距離間も変わってくるかもしれなない。でも、僕はお見合いのファイトをするつもりはないし、ケージに追い込むように戦う。ロープのように体が出ることもないから、押し込む方としても戦いやすい。そこにヒジやヒザを打ち込むことができるしね」
――テイクダウンに関しても、ケージはラブランド選手にとってアドバンテージになると考えられていますか。
「もちろん。テイクダウンをしようと思っていないけど、ケージは僕にとって有利な材料だよ」
――テイクダウンは狙っていない?
「テイクダウンができればするけど、この試合で勝つためにはテイクダウンは必要ないと思っている。ホリグチはとてもアグレッシブなファイターだ。そして、そのアグレッシブさを前にして、これまでの彼の対戦相手はディフェンシブになっていた。
【写真】MMA戦績16勝9敗のラブランド、KOは8つで一本勝ちが6試合というフィニッシャーだ(C)JEFF SHERDOG
つまり彼の攻撃を恐れることで、ホリグチに戦いやすい状況を与えてしまっていたんだ。そんな風に僕はならない。この試合はホリグチにとって、初めての経験。パンチで倒しにくる相手とのファイトになる。
パンチを打ってくる相手にホリグチがどのような反応をするのかは、僕も含めて未知だ。ただし、これまでの試合では見せていなかった彼の一面をさらけ出すことになるのは確かだよ。
ホリグチと同じスタイルのファイターと戦ったことはないけど、30戦近くも戦っていると凄いパンチの持ち主との対戦を避けることなんてできない。なんせ、最初はライト級で戦っていたから、パンチの威力は半端なかった。僕にとって、ホリグチのパンチが、キャリアで最もハードなモノになるとは思っていないよ」
――なるほど。月曜日の試合が楽しみになってきました。今日はありがとうございました。
「こちらこそ、ありがとう。クリスマスイブの夜に、日本のMMAファンにファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得できるような試合をお見せしたいと思っている」
■VTJ 1st対戦カード
<135ポンド契約/5分3R>
佐藤ルミナ(日本)
所英男(日本)
<155ポンド契約/5分3R>
弘中邦佳(日本)
カーロ・プラター(米国)
<125ポンド契約/5分3R>
マモル(日本)
ダレル・モナヒュー(米国)
<135ポンド契約/5分3R>
堀口恭司(日本)
イアン・ラブランド(米国)
<115ポンド契約/5分2R>
藤井 惠(日本)
V.V.Mei(日本)
<136ポンド契約/5分3R>
リオン武(日本)
大沢ケンジ(日本)
<177ポンド契約/5分3R>
中村K太郎(日本)
鈴木信達(日本)