【BFC89】禁断の同門対決=世界戦、ダンタス×ロウロが実現
【写真】BFC世界バンタム級選手権試合ドゥドゥ・ダンタス×マルコ・ロウロ。ついにメジャーのケージで同門の選手権試合が組まれる(C)KEITH MILLS
21日(金・現地時間)にベラトールMMAから、2月14日(木・同)にノースカロライナ州シャーロッテのボージャングル・コロシアムで開催されるBFC89で、世界バンタム級選手権試合が行われることが発表された。
BFC世界バンタム級王者エドゥアルド・ダンタスに対するチェレンジャーは、シーズン6バンタム級トーナメントを制したマルコ・ロウロ・ガルバォン。そう、両者ともブラジル軽量級最強・名門ノヴァウニォン所属のファイターで、禁断の同門対決となる。
4月に前王座ザック・マコウスキーを破り王座戴冠を果たしたダンタスだが、8月に地元リオデジャネイロで開かれた修斗ブラジルのイベントで、タイソン・ナンにTKO負けという不覚を取っている。あれから5カ月、チームメイトをチャレンジャーに迎える彼は「タイトル防衛の準備に怠りはない。ベラトールのケージから少し離れていたけど、マルコと顔を合わせる準備は整った。彼は友人だ。ただし、ケージに入れば関係ない。世界中になぜ、僕がBFCのチャンピオンなのか証明する試合を見せる」と語っている。
一方、リオの本隊でなくニューヨーク在住のロウロも「全ては順調だ。みんなが、この試合の意味を理解している。僕らはずっと古くから友人だけど、これは僕の仕事。何も変わらない。試合前に握手し、試合後に握手する。ただし、ケージが閉じられている間、そこは戦場になるんだ」とプレスリリースにコメントを寄せている。
MMAはボールゲームではない、コンタクトスポーツだという理由で同門対決を嫌がるファイターは多い。その気持ちは当然だろう。ただし、ダンタスとロウロの間では両者がシーズン5バンタム級トーナメントに同時出場した時点で、いつの日か対戦が実現することを了承のうえで戦っていた節がある。軽量級に豊富なタレントを持つノヴァだけに、ここでフレンドシップ・ファイトをしてしまっては、一つのプロモーション&一階級に所属すファイターが1人しか出場できなくなる可能性もあるだけに――それでも複雑ではあるが――両者全力を尽くして戦うことは間違いないだろう。