【Bellator136】ブルックス×ジャンセンの世界戦に合わせ、ヘルド×サルナフスキー戦実現
【写真】ヘルド×サルナフスキー、勝者が次期挑戦者に当確することが相応しいライト級戦だ(C)Bellator
5日(木・現地時間)、Belaltor135における所英男×LC・デイビス戦を明らかにしたベラトールが、4月10日(金・同)にカリフォルニア州アーヴァインのブレン・イベンツセンターで行うBellator136「Brooks vs Jansen」の対戦カード5試合を追加発表した。
メインイベント→その他の注目カード→プレリミと順序だって対戦カードを公表するベラトール、今大会も既に大会名にある通りメインの世界ライト級選手権試合ウィル・ブルックス×デイブ・ジャンセン戦とジョー・シリング×ハファエル・カバーリョ戦は発表済みで、今回は他5試合が明らかとなった。メインのタイトル戦と同階級のトップファイター同士の対戦を組むのも最近のベラトールの常套手段となりつつあるが、もちろんタイトル戦出場選手に問題があった時に備えてのカード編成であることは間違いない。
よって今回もメインの世界ライト級選手権試合に合わせ、ライト級のトップファイター対戦が組まれた。それがマーチン・ヘルド×タイガー・サルナフスキーの顔合わせだ。ポーランドの寝技師ヘルドは2011年3月にベラトール初出場を果たし、4年目を迎えた現時点で9勝2敗という好成績を残している。初戦で後の世界王者マイケル・チャンドラーに敗れ、もう一つの敗北はシーズン7ライト級トーナメント決勝で、今大会でブルックスに挑戦するジャンセンに判定負けを喫したモノだ。その後は6連勝中でシーズン10トーナメントでは念願の優勝を果たしている。
Bellatorの体制変更に伴い、トーナメントウィナーの即・王座挑戦という経路は絶たれたものの、今回の試合は事実上の次期挑戦者決定戦の意味合いを持っている。対するタイガーこと、アレキサンダー・サルナフスキーはベラトール5勝2敗、シーズン9トーナメント決勝で現王者ブルックスに敗れてから、ダコタ・コクラン戦を挟み、4試合を母国ロシアで戦っており、彼もまた5連勝中と勢いを維持している。
グレイシーバッハ・ベロオリゾンチの巨匠ヴィニシウス・マガリャエス・ドラクリーノの黒帯でもあるヘルドは足関節の印象が強いが、当然のようにトップもボトムもこなす万能型組み技師で、得意なパターンに持ち込むためのボクシングとレスリングも長足の進歩を遂げている。ただし、スタンドの戦いはサルナフスキーに分がある。コーチでもある、前ベラトール世界ミドル級王者アレキサンダー・シュレメンコ同様にコンバットサンボ出身でないサルナフスキーは軍隊式徒手格闘術こそ体得しているが、ベースはキックボクシング。打撃が強いオールラウンダーだ。
両者、得意分野に差異はあるものの、共にテイクダウンして固める、あるいはテイクダウンしてスタンドに戻るというスコアリング的な戦いでなくフィニッシュを目指す志向の持ち主。互いがアグレッシブに攻めてペースを握ることを目指した好勝負が期待される。なお、今回の発表ではヘルド×サルナスフキーという注目のライト級戦以外にジョーイ・ベルトラン×ブライアン・ロジャースのミドル級戦、ジャレッド・パパジアン×ラージャ・シッペンのバンタム級マッチ、サヤッド・アワッド×ロブ・シンクレアのライト級戦、ジョナサン・サンタマリア×スティーブ・ラミレスのフライ級戦が発表となっている。