【RFC10】ライト級王座決定T準決勝で一本勝ちも久米に笑顔なし
【写真】一本勝ちにも笑顔のなかった久米鷹介 (C) MMAPLANET
24日(土・現地時間)にプサンのBEXCOオーデトリアムで開催されたROAD FC10「FINAL4」。
RFCライト級王座決定トーナメント準決勝でユル・チョルに勝利した久米鷹介を大会終了後、宿泊先でキャッチした。
――ユル・チョル戦、一本勝ち。何はともあれおめでとうございます。
「いやぁ、ガチガチになってしまって。堅くならないことをテーマとしていたのに……。しっかりと勝たないといけないという変な気負いがあったのかもしれないです。ケージに入った時は冷静だったんですけど、試合が始まって接近戦になると、なんであんなにガチガチの右クロスを振っているんだろうって」
――足もドタバタしていた感があります。
「その後もわけの分からないような状態で左を振って。組みついたのも、試合前に発さんとも打撃戦のなかで、分が悪い状況で入ると潰されるので、そこはないようにしようって話していたのにそのまんまのテイクダウンを仕掛けてしまって……。やらないようにしていたこと、全部やってしまっていたような感じになってしまいました。
それでも危ない感覚はなかったのですが、もっと落ち着いて、余裕を持って戦わないとダメでした。油断ではないんです。ただ、挑むとか、そういう意識とは別に、過剰なまでにしっかりとした勝利を意識し過ぎていたのかもしれません」
――テイクダウンも、最初は倒し切れませんでした。
「倒しにいったのに倒れなかった。組んだ瞬間に倒せると思っていたので、かなり焦ってきました。倒せると思ったので仕掛けにいったのですが、それができなかった。あそこでまた力を使い過ぎましたね。
倒した時も、その前に倒せなかった感覚が残っていて強引だったし、あんなテイクダウンを仕掛けていると、ナム・ウィチョルをテイクダウンすることはできないです。
それにヴィシール・コロッサが相手だと、がぶってヒザを入れられてしまったと思います。あのナム・ウィチョルが、なかなか懐に踏み込めなかったですしね。コロッサは相当に厄介な選手だと思います」
――決勝戦はナム・ウィチョルと戦うことが決まりましたが、話を伺っている限り、コロッサの方が嫌な相手だったかと感じます。
「今日の試合を見ていた限り、コロッサは本当に嫌な相手になると思いました。打撃が強いだけでなく、距離を取り、テイクダウンを切ることができるので、手強いですね。ただ、ナム・イチョルもパンチを効かされているのに、最後にはしっかりとしたテイクダウンを奪っている。あの気持ちの強さと際の強さで、ナム・ウィチョルがモノにした勝負でしたよね」
――乱打戦でも一歩も引かず、逆にパンチを当てていました。
「打撃も強かったですね。もうあの試合を見てしまうと、試合後でも、練習を休む気持ちにはなれないです。同じ準決勝でも、自分の試合とのギャップがありすぎて……。本当に勝ったことが収獲という試合だったので、これからファイナルに向けて、また練っていきます。決勝を目指してやってきたので、この試合が準決勝で良かったと思っています」