【UFC183】10ポンド体重オーバーのガステラム、キャリア初黒星
<180ポンド契約/5分3R>
タイロン・ウッドリー(米国/3位)
Def.3-0: 30-27, 29-28, 28-29
ケルヴィン・ガステラム(米国/7位)
体調不良で病院へ行き、体重を落とせなかったガステラムに対し、ウッドリーがスピーディなワンツーを放つ。間合いの測りあいのなか、前に出たガステラムにウッドリーが右フックを狙う。ガステラムは左ハイ、ウッドリーが離れた距離に立ち続け、目に見える攻防に至らない。ガステラムが前に出ると、右を見せるウッドリー。引き続きガステラムはワンツーで前に出る。ガステラムの左ハイとウッドリーの右ミドルが交錯する場面も見られたが、その後も前に出るガステラム、回るウッドリーが時折りパンチを伸ばすという展開が続いた。
2R、右ハイを2発見せたガステラムは、パンチと蹴りを放ちながら前に出る。間合いを外すウッドリー、ガステラムがスリップしても攻めに行かない。ガステラムは目に指が入り中断を求める。再開後、ウッドリーは素早いパンチを見せたが、すぐに離れる。前に出続けるガステラムをウッドリーの右が捉え、動きが止まる。ようやく前に出て連打につなげるウッドリーは、ガステラムが前に出てきたところで距離を取り直す。
ウッドリーの右ローでバランスを崩したガステラムは、前に出ることでパンチを被弾するリスクを侵し――前に出る。そのガステラムの左ミドルにウッドリーが右フックを合わせる。ガステラムがケージにウッドリーを押し込むも、ヒザを急所に受け苦痛の表情を浮かべた。
最終回、ケージを背にしても焦らず、パンチを返すウッドリーだが、ついにガステラムのフックを被弾する。当然、ケージ際を回るウッドリー。対して、ガステラムが追いかけずに一度、ケージ中央に戻る。ここから再びプレッシャーを与えて前に出るガステラムは、左フックから左ボディを蹴りこむ。踏み込みがない手打ちのパンチを出すようになったウッドリーは、逆に手数が多くなる。ケージに詰まるシーンが増えてきたウッドリーのスーパーマンパンチは空振りに。
残り1分、ウッドリーが組んでガステラムをケージに押し込む。2度、3度と体を入れ替えながら残り10秒で離れた両者。ガステラムの右ストレートをかいくぐったウッドリーが組みついたところでタイムアップに。大きなブーイングが起こった。明確なのは2Rのウッドリー、果たしてジャッジの裁定はスプリットでウッドリーが判定勝ちした。