【Special】パーフェクトシットアップのある風景in HIDE’S KICK<02>正しいフォームでの腹筋
【写真】今回、三好氏の教え子であるHIDE’S KICKの金子直史さんがパーフェクトシットアップを体験。その印象は「僕のような一般の練習生にも使い勝手が良です」というものだった(C)MMAPLANET
格闘技専門誌における技術指導でもお馴染み、カリフォルニア、グアム、フィリピン、そして石垣島と日本を代表するファイターたちのセコンドとしても、活躍するHIDE’S KICK代表Hide三好氏。ダイエットクラスで「60秒でシックスパック」本格的な腹筋な手軽にできるパーフェクトシットアップを用いている三好氏より、今回はパーフェクトシットアップの有無によって、腹筋運動にどのような違いがでるのかを教えてもらった。
まず、よく見られた足首を抑えてもらった状態での腹筋運動の短所を三好氏は指摘する。腹筋とはそもそも、大腿筋と腸骨の間にある腸腰筋を緩めた状態で、上体を起こすことで腹筋のみを使うことになる。しかし、足を固定して腹筋運動を行うと、すぐに腸腰筋を使うこととなり、正しい効果を得ることができない。ひいては腰痛の原因になることもある。その一方で、足首を掴んでもらう補助をなくして、腹筋を行うとまた、陥りがちな不具合が生じる。その不具合をパーフェクトシットアップを使用することで、如何に解消できるか──、そして「60秒でシックスバック」ができる秘密を三好氏に説明してもらった。
「数をこなせばこなすほど、あるには他の運動とのコンビネーションで腹筋運動をする場合、疲れてしまい足が上がってきてしまいます。これでは足首を固定してもらった腹筋と同じで、腸腰筋を使うようになっています。よって、腹筋に効く運動ができていません。腹筋運動の形をなぞるだけで、そのうち手など反動を使ってしまうでしょう。とても良く見られる間違いです。
パーフェクトシットアップを使用することで、常に同じ長さ、自分にあった尺で腹筋運動ができます。つまり、同じ姿勢、正しいフォームで安定した腹筋運動を続けられます。結果、腸腰筋を使わないで一点集中で鍛えることが可能となります。頭の位置も、ちょうど枕一つ分ぐらいなのでフィット感があり、グリップができるので安定していますし、誰でも同じように求めた効果を得ることができますね。
特に難しい説明を受ける必要もない点もパーフェクトシットアップの特徴ですね。まずは足をつけ上体だけ動し、腹筋上部を重点的に鍛える。続いて足を上げることで、下腹部を鍛えられます。さらに捩じり─を加えることで腹斜筋も鍛えることができます。腸腰筋が緩んだ上体でフォームが固まっているので、腰痛になりづらいのもパーフェクトシットアップの良さだと思います」(Hide三好)