【UFC Fuel05】UFCのキャリアで勝るタヴァレスが初参戦のワトソンを撃破
＜ミドル級／5分3R＞
ブラッド・タヴァレス（米国）
Def.判定2‐1：30-27、28-29、29-28
トム・ワトソン（英国）
ムリーロ・ニンジャに勝っているワトソンは、UFCデビュー戦でゴリラの被り物を被って入場。鋭い左ジャブを伸ばすタヴァレスに対し、右ローを見せたワトソンだが、ケージに詰められてテイクダウンを許す。ケージを背にして立ちあがったワトソンは、タヴァレスが距離を取ると左ハイを蹴っていく。
跳びヒザを見せたワトソンだが、タヴァレスの右フックの連打でやや動きが止る。と、直後のヒザ蹴りがタヴァレスの急所を捉え試合は一時中断に。再開後、タヴァレスは左から右を伸ばし、さら左ハイ、左ストレートとつなげる。ワトソンも前に出るが、タヴァレスの圧力は相当なものだ。首相撲からヒザを見せたワトソンは、そのままケージまでドライブし離れ際にエルボーを見せる。
ジャブが伸びるタヴァレス、ワトソンも左ジャブをヒットさせる。残り1分15秒、打撃戦のなかでテイクダウンを奪ったタヴァレスはしっかりと太ももの後ろで腕を束ねて、尻餅をつかせる。スタンドに戻ると、今度はワトソンのローが急所に入り、注意が与えられる。残り30秒で再開となると、タヴァレスはワトソンのテイクダウンを凌ぎ、小気味良い打撃戦を制した。
2R、左ジャブから左ミドルを見せたタヴァレス。ワトソンも右ロー、左ジャブを返す。首相撲からヒザを入れるワトソン、力で押し返すタヴァレスが前蹴りを見せる。左ヒザをボディに入れたワトソン、さらに左ミドルを打ち込むと、ついにタヴァレスの勢いが弱まったか……。
左フックでワトソンは前に出ると、タヴァレスもボディフックを返す。残り90秒でタヴァレスはテイクダウンを奪い、立ち上がろうとしたワトソンのバックに回り、一瞬にして足をフックして寝技に持ちこむ。
やや乗りすぎで、リアネイキドチョークは極め切れなかったが、足を払おうとしたワトソンの背中をしっかりとキープし、2R終了を迎えた。最終回、右ストレートをヒットさせたタヴァレス、ワトソンは左ハイをブロックされテイクダウンを狙うが逆に倒される。と同時に、アームロックの形で後方にタヴァレスを投げたワトソンが、同体で立ち上がる。直後にまたもテイクダウンに成功したタヴァレスだが、ワトソンはケージを背にして立ち上がる。
左ミドルを交互に打ち合った両者、タヴァレスはここでもテイクダウンを狙って組みつくが、ワトソンはギロチンからネルソンで、バックへ回ろうと試みる。手をついてヒザ蹴りを避けるタヴァレスにアッパーを入れ、立ち上がり際にヒザを突き上げたワトソンは、テイクダウン狙いにもヒザを入れていく。
それでもなお、反対側のケージまでワトソンをドライブしたタヴァレスが、ここでもテイクダウンに成功する。残り1分、シングルに切り替えたタヴァレスにスイッチを仕掛けるワトソンだが、結局頭で押し込まれケージを背にする。残り15秒、ワトソンは距離を取ると左をヒットさせ、ヒザ蹴りへ。タヴァレスも跳びヒザから左フックを振るうなど、最後まで両者はノンストップで動き続けた。結果、ジャッジは2－1でタヴァレスを支持した。
