【on this day in】11月12日──2005年
【写真】レオ・サントスの兄、この後WEC出場を果たすヴァグネイ・ファビアーノがスーパーファイト・トーナメント初戦でギルバート・メレンデスを下した (C)ERIC ZIPPE
Grapplers Quest The Best of West Coast
@ネヴァダ州ラスベガス、ドゥランゴ・ハイスクール
「2005年は少し特別な年だ。GONG grappleという組技の専門誌を僅か3号だけだが創ることができた。参加型のいわゆるDo Sports──を見て楽しむことができないか。レスリング、サンボ、柔術など専門誌を持たない格闘技を一緒くたにすることで新たなビジネスとして定着させられるのでは──などなど色気を持っていたgrapple。その誌面のなかでグラップラーズ・クエストという1996年から歴史を持つ米国最大のグラップリング大会の掲載にも力を入れていた。ラスベガスの高校で行われたGQのスーパーファイト8人制Tには、当時猛プッシュしていたジェフ・グローバー&ビル・クーパーのパラゴン勢を始め、ギルバート・メレンデスも出場しており、その3人に勝利したヴァグネイ・ファビアーノが優勝を果たした。メレンデスが頻繁に組技Tに出場していた時代──ズッファがWECを買収する2年前は、ビッグファイトのない軽量級MMAファイターが巷の組技トーナメントにいくらでも出場する時代だった。それがgrapple最終号から2カ月後の話。今も海の向こうでグラップリングは盛んだ。ただし、日本とリンクはできなかった。この事実に──今もチクリと胸が痛むことがある……」
on this day in──記者生活20年を終えようという当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。