【on this day in】11月8日──2009年
【写真】ウルトラヘビー級で3試合に勝利し、ノーギ柔術の頂点に立ったジョシュ・バーネット(C)DAVE CONTRERAS
No-gi World
@カリフォルニア州ロングビーチ
「ジョシュは能弁だ。シアトル時代の自宅でムスタングや銃について話した時、LA郊外のどこかのジムで聞いた塩を使わない料理という話題も、ADCCの会場へ向かうバスのなかで、UWFインターについて話し続けた時でさえも、その話術は見事なものだった。ただ、いつだったかUFCの大会終了後、ダナ・ホワイトの会見中にも関わらず、柔術よりもキャッチレスリングが優っているかを懸命に語られた時だけは閉口した。僕は柔術家じゃないけど、グレイシーがあったから、今の自分の人生があると思っている。身の回りに柔術の稽古をしている人間は数多くいても、キャッチレスリングをしている知人はいない。だから、柔術とかキャッチレスリングとか比較されても興味が持てなかった。そのジョシュがノーギ柔術黒帯スーパーヘビー級の世界王者になってしまった。だいたい、ジョシュって黒帯柔術家だったのか? エリック・パーソンの黒帯ということで出場していたジョシュ、そのパスのプレッシャーと防御能力の確かさは、4年9カ月後に明らかになった。多弁実行、ジョシュ・バーネット。恐れ入る」
on this day in──記者生活20年を終えようという当サイト主管・高島学いわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。