【Pancrase US】2021年、ガイ・メッツァーがオールドスクールのパンクラスUSの活動開始!!
【写真】17年前の引退試合の時のガイ・メッツァー。米国パンクラスはどのような活動をしていくのか楽しみだ(C)EVT
17日(火・現地時間)、ガイ・メッツァーがPancrase Hybrid Wrestling USの旗揚げを2021年の夏に行うとオフィシャル・ホームページで明らかにした。
1994年12月にUFCにデビューし、翌年の4月にパンクラスに初来日、96年にランキング・トーナメント愁傷、98年にはKOPに輝いている。その後はUFCで一度戦い、PRIDEを主戦場すると、ローカル団体での試合を含め2003年12月まで現役を続けた(※最後の試合はデンマークで行われたEuropean Vale Tudo)。
引退後はマーク・キューバン率いるHD-Net (現AXS TV)Fightsを仕切っていた時期もあるメッツァーが、ハイブリッドレスリングを米国に持ち込む。
「シンパッドをつけて、ロープエスケープもあり、オールドスクールのパンクラス……オールドスクールのレスリングを米国で復活させる」とメッツァーは言い、「パンクラスでの日々が自分にとって最高の時間だった」と言葉を続けた。
今回、メッツァーが米国に持ち込むパンクラスとは、尾崎允実前社長時代のパンクラスであり、酒井正和対戦のパンクラスとは一線を画して活動していくということ。パンクラス・ファイティングを軸に、ボクシング、キック、ハイブリッドレスリングを展開し、トータルファイターの育成を目指しつつ、HD Net Fights時代の5百万ドル規模に近い中継ネットワークを持ち世界展開していくホームページにアップされた動画でメッツァーは語っている。
そして副社長にダグラス・カーテリ氏というボクシングプロモーター、映画のプロデューサの経験があるビジネスマンを登用し、あの──ジョー・マレンコがハイブリットレスリング部門の責任者になることも合わせて発表されている。
新型コロナウィルス感染拡大の状況を鑑み、延期されることを明記しながら来年の1月に2日間のセミナー&トライアウトが実施され、マレンコと同様に山田学氏、さらに伊藤崇文という掌底時代のパンクラシストも参加する模様だ。
さらに──おそらくは時を同じくして行われると予想されるが、2021年にカリフォルニア州リバーサイドでオープニングセレモニーが開かれメッツァーは当然として、バス・ルッテン、尾崎氏、山田氏、伊藤、エンセン井上氏、アンディ・メインが列席することも発表されている。
ルール的にはPancrase FightとPancrase Hybrid Wrestlingという二項目があり、後者にはスタンドでパンチやヒールフックの禁止が明記されているが、前者には大まかに噛みつき、髪の毛を引っ張る行為、フィッシュフィックは反則という、それこそオールドスクールなルールが明記されているが、細かい定義はなされていない。同様に階級紹介では女子にだけMMAという言葉が使用されていたり、「リングとケージを故意に掴んではならない」という一文が確認できる。ケージ使用の場合にロープエスケープをどのように反映させるのかなど、まだ見えてこない部分もある。
掌底&ロープエスケープ有りのプロマッチがTVで世界に配信されるのか、そのような育成ルールの上でMMAを行うのか。今後の発表を待ちたい。