【RFC19】韓国ウェルター級四天王チャ・ジョンファン、ブラジルのベテラン=バロス戦に向けて
【写真】決して層が厚いわけではないが、実力者が多い韓国ウェルター級にあって、チャ・ジョンファンは気になる存在だ (C)MMAPLANET
9日(日・現地時間)に韓国ソウルのオリンピックホールで開催されるROAD FC19で、昨年10月以来の実戦復帰となるチャ・ジョンファンがブラジルのベテラン、アレッシャンドリ・バロスと対戦する。
キム・ドンヒョン、イム・ヒョンギュを擁しウェルター級では日本を凌駕する韓国MMA界にあって、チャ・ジョンファンは彼らに続く実力者だ。対ブラジリアンと2戦連続ドロー、3度目の正直を狙うチャ・ジョンファンに話を訊いた。
──アレッシャンドリ・バロス戦が迫ってきました。現在の体調は?
「悪くないです。ただ減量中なので試合当日にならないと分かりませんが、80パーセントといったところです」
──昨年はルイス・ラモス、そしてアンドリュース・ナカハラ戦と引き分け、そして1年振りの試合となります。この間、これだけ試合間隔が空いてしまった理由を教えてください。
「怪我の為です」
──その昨年の2つのドロー、勝ちきれなかったですが、ブラジルの猛者を相手に負けなかった。チャ・ジョンファンにとって、この2つの試合の意味は?
「もっと実力を上げなければ、と。そのためにもっと 熱心になろうという考えにさせられました」
──去年の活躍により、日本ではチャ・ジョンファン選手がキム・ドンヒョン、イム・ヒョンギュ、ぺ・ミョンホと並び韓国ウェルター級四天王という見方がされています。この3人と比較し、自身の実力は現在、どの程度だと認識していますか。
「経験という点では劣っていないかと思います。キャリアも20戦近くですので。他の3人と比較して、『自信』は優っていると思います」
──では反対に他の3人の上を行くために、これから技術的にどこを伸ばしたいですか。
「打撃の部分をもっと磨きたいです。やはり面白い試合をファンも望んでいますので」
──ONE FCではイゴール・グレイシーを破っています。MMAのパイオニア一族の一員を破ったことで、どのような自信を得ましたか。
「柔術、グラウンドでは自分より上だと考えていましたが、MMAでは自分の方が上だと考えていましたので、そこまでプレッシャー、脅威を覚えずに試合に臨めました。それを試合で証明できて良かったです」
──では今回のバロス戦に向け、どのような練習を積んできましたか。
「1年ぶりの試合ということをあまり考え過ぎずに、勘を最大限100パーセントに戻すこと、減量、そしてサウスポーと戦ったことが無かったので対策をしっかり行っています」
──日本ではチャ・ジョンファン選手の所属するMMA STORYはまだ余り知られていません。どのような特徴を持ち、どのようなメンバーと練習していますか。
「MMA STORYは私が館長なんです」
──そうなのですか。
「館長であり、選手でもあるため、良い点が多いです。来年で活動を開始して4年目になりますが、チームも皆、友達のような感じです。遊ぶときは遊び、やる時はやる。最高の雰囲気です。発表や告知など出来ていませんが、これからデビューを控える選手も多いです。
現在は膝の故障で離れていますが、RFCフェザー級王者チェ・ムギョムにキム・ジョンフン、バンタム級次世代のエースの呼び名が高いキム・ミンウ、それにキム・ウォンギ、これからデビューするキム・ギョンピョらと共に練習しています」
──なるほど。若くて意気の良い選手が多いですね。では、アレッシャンドリ・バロスの印象を教えてください。
「強そうに見えます。経験も多いですし」
──どのような試合をバロス相手に見せたいと思っていますか。
「キャリア的にもバロスが先輩ですが、韓国での試合ですので、人々に『韓国にこんな強い選手がいるのか』と思ってもらえる試合を見せたいです。そして試合後も良いコンディションをキープして、来年は3、4試合以上戦いたいです」
■RFC19対戦カード
<ミドル級/5分3R>
福田力(日本)
イ・ドルヒ(韓国)
<ミドル級/5分3R>
ユン・ドンシク (韓国)
アミウカウ・アウベス(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
チャ・ジョンファン(韓国)
アレクサンドレ・バロス(ブラジル)
<女子ストロー級/5分2R>
富松恵美(日本)
ソン・ヒョギョン(韓国)
<ライト級/5分3R>
イ・グァンヒ(韓国)
ムン・ギボム(韓国)
<ミドル級/5分2R>
ジョン・オジン(韓国)
キム・デソン(韓国)
<ヘビー級/5分2R>
シム・ゴンオ(韓国)
フレドリック(米国)
■ Young Guns 18
<フェザー級/5分2R>
ホン・ヨンギ(韓国)
ベク・スンミン(韓国)
<フェザー級/5分2R>
ホ・ユン(韓国)
ハ・テウン(韓国)
<フェザー級/5分2R>
ソク・サンジュン(韓国)
松岡たけし(日本)
<フェザー級/5分2R>
タイロン・ヘンダーソン(米国)
ユン・ジンス(韓国)
<ウェルター級/5分2R>
オ・ジェソン(韓国)
スチュアート・グッチ(英国)
<フライ級/5分2R>
ジョン・グァンソク(韓国)
キム・ウジェ(韓国)
<フェザー級/5分2R>
パク・ジュンヨン(韓国)
イ・ジュンギョン(韓国)