【Invicta FC02】マクマンがベイズレーとの接戦を制し、10月王座戦へ
<女子バンタム級/5分3R>
サラ・マクマン(米国)
Def.判定3-0:30-27、29-28、29-28
シャイナ・ベイズレー(米国)
低い姿勢からパンチを放つマクマン、その右が伸びる。ベイズレーもショートフックから、ローやヒザを見せる。テイクダウンのフェイントにつられないベイズレーは、右ストレートから右ローを蹴り込む。マクマンもワンツーを放つが、ガードが疎かになる。距離を詰めて、テンカオを繰り出したベイズレーだが、マクマンの右を受けて動きが止まる。
すかさず組みついたマクマンだが、テイクダウンにはこだわらず自ら距離を取る。マクマンの前進に右を合せたベイズレー。慎重に距離をコントロールしたかと思いきや、一転近距離では火を噴いたようなパンチが両者の間を交錯する。
右アッパーストレートを打ち込んだマクマンは、さらにワンツーから距離を詰めて組みつくと、ケージにベイズレーを押し込む。残り10秒を切ってもマクマンはテイクダウンを奪えず。ボディにパンチを打ち込みながら1Rを戦い終えた。
2R、ローの交換からマクマンは左ボディ、右フックを振るう。パワフルなマクマンのパンチのプレッシャーに負けず、サイドキックや右のカウンター、右ローを繰り出すベイズレー。しかし、マクマンは右ミドルをキャッチしてテイクダウンを奪う。ラバーからクローズドガードに移行したベイズレーは、マクマンのエルボーを掻い潜ってトップを奪うとヒザ十字を仕掛ける。
足を畳んで耐えるマクマンは、下からパンチを入れる。ベイズレーは逆の足をアンクルに取り、ヒザ十字にスイッチするも、ここはマクマンが足を抜く。しっかりとトップを奪ったベイズレーは、パスを奪ってワキをすくう。腕への関節を察知し、立ち上がったマクマンは右フックから前へ。組みついてバックに回ったマクマンだが、このラウンドはベイズレーのモノとなったか。
最終回、右フックを見せるマクマンに、右を返すベイズレー。近距離でフックの打ち合いは、マクマンの手数が多いが、距離を取ったのは彼女の方だ。マクマンは右ボディから顔面にパンチを伸ばす。すると、直後の展開で近距離からシングルを決めてテイクダウン。しかし、マクマンはグラウンドへ行かずスタンドでベイズレーを待ち構える。
マクマンは残り2分となり、シングルレッグからバックに回り、ケージにもたれるベイズレーの顔面にパンチを連打する。深く右ワキを差したマクマンは、ヒザを腿やボディに入れるも、残り40秒でレフェリーがブレイクを命じる。マウスピースを入れたベイズレー、試合はケージ中央で再開に。ベイズレーの右ミドルにパンチを合わせ、ダーティボクシングで攻めるマクマンだったが、最後の最後でベイズレーの左がヒットし、動きが止まる。直後にマクマンが組みつきにいくが、ここでタイムアップに。結果、判定3-0でマクマンが勝利を収めた。
勝者マクマン、そして今大会のバンタム級で勝利したデイビス、カモーシェらの間で10月に王座決定戦が行われることが濃厚だ。