ベラォンが暫定王座戴冠、ロンバードは期待外れのUFC初陣に
2012年7月21日(土・現地時間)、カナダのアルバータ州カルガリーにあるスコシアバンク・サドルドームで、UFC149「Faber vs Barao」が開催された。
下半期、UFC開催数がグッと増えるカナダにおいて今年初のイベントとなった同大会。メインで行われた、ユライア・フェイバー×ヘナン・ベラォンのバンタム級暫定王者決定戦は、TUFシーズン15開催中にヒザを負傷した現王者ドミニク・クルーズの長期欠場を受けてのもの。対戦相手がクルーズからベラォンに替わる格好となったユライアだが、7年間に渡って無敗をキープするベラォンもまた厳しい相手であることに変わりはない。
その試合は、序盤こそ互角の攻防を見せるも、2Rにベラォンが打撃で押し気味に。3、4Rと互いにその試みを潰し合い、また、決定打を放つこともできない一進一退の展開となったが、最終回は左フック、ローといった攻撃を的確に放ったベラォンが優勢を維持、試合はそのままタイムアップを迎えた。判定の結果は3-0でベラォンを支持すると、場内はブーイングに包まれたが、妥当な判定といえる。
また、セミファイナルでは、待望のUFCデビューを果たしたロンバードが、頭一つ大きなブーシュと対戦した。初回からパンチを見せテイクダウンに成功したロンバードだったが、ブーシュも手を返す。それでも、目立った攻撃が出てこないロンバード。その後も両者のリスクを取らない距離を置いた戦いは続き、最後はロンバードがスプリットで敗れる期待外れのUFC初陣となってしまった。
なお、第4試合のライトヘビー級戦=ライアン・ジーモ×アンソニー・ペロッシュの一戦は、開始早々に右ストレートを打ち込んだジーモがTKO勝利。7秒というUFC史上最短KOで勝利を飾った。その他、全試合結果は下記の通り。
第11試合 UFCバンタム級暫定王者決定戦/5分5R | ||
○ヘナン・ベラォン (ブラジル) |
5R終了 判定 詳細はコチラ (試合動画) |
ユライア・フェイバー× (米国) |
第10試合 ミドル級/5分3R | ||
○ティム・ブーシュ (米国) |
3R終了 判定 詳細はコチラ (試合動画) |
ヘクター・ロンバード× (豪州) |
第9試合 ヘビー級/5分3R | ||
○シーク・コンゴ (フランス) |
3R終了 判定 詳細はコチラ (試合動画) |
ショウン・ジョーダン× (米国) |
第8試合 ウェルター級/5分3R | ||
○ジェイムス・ヘッド (米国) |
3R終了 判定 詳細はコチラ (試合動画) |
ブライアン・エバーソール× (米国) |
第7試合 ウェルター級/5分3R | ||
○マチュー・リデル (米国) |
3R2分02秒 肩固め 詳細はコチラ (試合動画) |
クリス・クレメンツ× (カナダ) |
第6試合 ミドル級/5分3R | ||
○ニック・リング (米国) |
3R終了 判定 詳細はコチラ (試合動画) |
コート・マクギー× (米国) |
第5試合 バンタム級/5分3R | ||
○フランシスコ・リベラ (米国) |
1R4分19秒 KO 詳細はコチラ (試合動画) |
ロランド・デローム× (カナダ) |
第4試合 ライトヘビー級/5分3R | ||
○ライアン・ジーモ (カナダ) |
1R0分07秒 TKO 詳細はコチラ (試合動画) |
アンソニー・ペロッシュ× (豪州) |
第3試合 バンタム級/5分3R | ||
○ブライアン・キャラウェイ (米国) |
3R1分39秒 リアネイキドチョーク 詳細はコチラ (試合動画) |
ミッチ・ギャグノン× (カナダ) |
第2試合 フェザー級/5分3R | ||
○アントニオ・カルバーリョ (カナダ) |
1R1分11秒 TKO 詳細はコチラ (試合動画) |
ダニエル・ピネダ× (米国) |
第1試合 ライト級/5分3R | ||
○アントン・クィバネン (フィンランド) |
3R終了 判定 詳細はコチラ (試合動画) |
ミッチ・クラーク× (カナダ) |